「Ricochet」先行リリース&MV公開
8/15にニューアルバム「Ricochet」をリリースするRise Againstだが、同アルバムのタイトル曲となる「Ricochet」が先行配信リリースされ、MVも公開された。通常、タイトル曲は一番初めにリリースされることが多いと思うのだが、リリース直前である3日前に満を持してリリースされた形だ。
▼ Rise Against – Ricochet (Official Video)
▼ Ricochet – Spotify
激シブ・メロコア
8/15リリースのニューアルバム「Ricochet」から、アルバムタイトル曲となる「Ricochet」がリリースとなった。上にも書いたが、これまでに3曲が先行リリースされてきた中で、タイトル曲である「Ricochet」を満を持してリリースとなった。これまでの楽曲は(も)Rise Against的な大人のメロコアという感じだったのだが、今回リリースされた「Ricochet」は少し毛色が異なるので、後半で書いていきたい。
「Ricochet」はスタジオアルバムとしては、2021年6月にリリースされた「Nowhere Generation」以来、約4年ぶり通算9作目となる。次の新作まで4年というのは一般的にはそれほど長くは無いと思うのだが、「Nowhere Generation」リリース後はそのアコースティックバージョンやスタジオライブ(的な)音源等のリリースが続いていて、完全新曲のリリースまでにだいぶ時間が空いたために、余計に待たされたような感覚になってしまっているかもしれない。
今回リリースされた「Ricochet」もRise Againstらしいメロコアである、”サビは”。曲中を通して特に印象的なのは、A, Bメロで使われているアコギの音だろう。メロコア的な哀愁感のあるメロディで、バンドサウンドは後ろに引いて、そのアコギメインで楽曲が進んでいく。サビはバンドサウンドも合流したメロコアになるのだが、それが終わるとまた哀愁アコギだ。あとは個人的には2:50辺りで流れるシンセなのか、ベースにエフェクターを通したものなのかはわからないが、シンプルながらもスパイス的に効いているフレーズが耳に残った。
楽曲全体を通して言えるのは、メロディや楽曲構成が(良い意味で)渋すぎるのだ。これは2000年代に大流行したメロコアとは別物と言えるだろう。その世代が歳を重ねることによって辿り着いた現代のメロコアとも言うべきものかもしれない。そして当時のファンも同じように歳を重ねているわけだから、管理人のようにこの渋さが刺さるのだ。元気いっぱいではっちゃけたメロコアももちろん良いのだが、ある意味で落ち浮いて地に足のついた大人のメロコアが楽しめる。