「RISE」リリース&MV公開
ガールズヘヴィメタルバンドのNEMOPHILAが新曲「RISE」を配信リリースし、同時にMVも公開された。シングルのリリースとしては2ndアルバムのタイトルにもなっている「Seize the Fate」がリリースされた2022年10月7日以来、約5ヶ月ぶりのリリースとなる。
▼NEMOPHILA / RISE [Official Music Video]
▼RISE – Spotify
NEMOPHILAの魅力がコンパクトに凝縮された良曲
全体で3:21(MVは映像のアウトロの分だけ少し長い)とコンパクトにまとめられた楽曲ではあるが、そこにはNEMOPHILAの魅力が凝縮されている。mayuのシャウト、サビでのクリーンな歌声かつキャッチーなメロディー。そしてギターソロに向けて盛り上がる1:50辺りからのリフ、そしてソロ。全体を支えるベース、ドラムのテクニックも言わずもがなである。
ヘヴィメタルに分類されてはいるものの、海外の楽曲を意識している雰囲気はなく、サビのメロディーなどは完全に日本風である。海外ではJ-RockやJ-Metalと呼ばれるような感じだろうか。完全に往年のパワーメタルに近づいているがLOVEBITES、それに対して日本のバンドとしての独自性を出しているのがNEMOPHILAであると思う。もちろんどちらが良い、悪いではなく、どちらも最高だ。
演奏に関して、ギターソロももちろん素晴らしいのだが、全員のテクニックが一番光っているのが上記の1:50辺りのサビに向けてのリフ部分だと思う。恐らくライブでもこの楽曲で一番の盛り上がりになるのではないだろうか。演奏の方もそれを狙っているように、全員がこれでもかと魅せつけるような演奏テクを披露しているように感じる。
ジャンル分けは難しい
管理人は他の記事でもよく、「ジャンル分けとか個々の感じ方によるし、それでファン同士が揉めたりするしあまり好きじゃない」とよく言っているのだが、このように記事を書いているとジャンルが定義されていた方が何かと便利なのでどうしても考えてしまう。
NEMOPHILAは一応ヘビィメタルということにはなっているのだが、特にアルバムを通して聴いていると、曲調は様々で、一ジャンルでさくっと纏められるようなものではない。…というのはファンの皆さんも感じるところであろう。
mayuのシャウト+クリーンなボーカルや、ギターリフの重さ・雰囲気を考えるとスクリーモなのかなと個人的には感じている。ただ、スクリーモというにはよりヘビーな曲もあると思うので…という感じで非常に難しいのだ。昨今では配信サービスやSNS等を用いて、誰でも自由に音楽を公開できるようになっている。それはつまり方にハマらない様々な楽曲が世に出てくるということで、既存の特定のジャンルに当てはめるということ自体がすでにナンセンスかもしれない。
そもそも音楽は他ジャンルを取り入れて新たなジャンルを作り出すということがよくある。ハードロックにラップを組み合わせるミクスチャーロックだって、最初は困惑する人も多かったのではないだろうか。CDが売れないとか、短い曲にしないと最後まで聴いてもらえなくなったとか、音楽に関してはネガティブな情報が出がちなのだが、音楽は常にしっかりと進化しているし。我々音楽ファンとしても、決して懐古厨にはならないように、新しいものを受け入れられファンでいたいものだ。
