「Afterglow」MV公開
ニューアルバム「Tear Me To Pieces」がリリースとなったStory Of The Yearだが、同アルバムに収録される「Afterglow」のMVが公開された。MVの最初に”Directed by Jordan phoenix”の記載があるのだが、今回のアルバムに収録される他の楽曲のMV(War)でも同様だったので、今回は共通してその人が監督を努めているのかもしれない(どのような人なのかは全くわからないのだが…)。
▼Story Of The Year – Afterglow
▼Tear Me To Pieces – Spotify
Nu-Metalとして間違いの無い良曲
Story Of The Yearは2000一桁年代の中盤頃のNu-Metalの勃興とともに世に出てきたバンドだ。同時期にはFuneral for a Friend等がいたと思う。特に2005年にリリースされた「In the Wake of Determination」は屈指の名盤だと今でも思うし、たまに聴いているくらいだ。
で、月日は経ってNu-Metalというジャンルは今ではあまり流行らなくなっているかもしれない。ロックバンドというもの自体がヒットチャートに載りづらくなっているし、メタルコアやポストハードコア系のバンドの方が未だに根強い人気であると思う。
そういった中で、ど直球なNu-Metalを今でも届けてくれるのがStory Of The Yearだ。リフはハードだが、どこか哀愁の漂うメロディー。そしてギターはソロではなくリフがメインになっている、そういったNu-Metalの特徴を全て兼ね揃えている。(ボーカルのダン・マーサラももう結構な歳だと思うのだが、未だにあの高音が出るのは素直にすごいと思う。そして優しい歌声である。)
「Afterglow」もそんな特徴を揃えた楽曲である。ポップスやメロコアに比べたらもちろんハードな楽曲にはなると思うのだが、上記の哀愁+キャッチーなメロディーによって、誰でも聴きやすい楽曲だと思う。
…といった書き方をすると、代わり映えがしない、マンネリというイメージを持たれてしまうかもしれない。たしかにそうかもしれないのだが、管理人としては別に悪いことだとは思っていない。変わらないかもしれないが、そもそも昔から好きなので、変わらない”それ”が好きだからだ。
無事に新譜がリリースされる喜び
今作「Tear Me To Pieces」は前作「Wolves」のリリースから5年ぶりの新作である。そして前作「Wolves」はその前の「The Constant」から7年空いているのだ。正直、事実上解散 or 活動休止状態で新作は望めないと思っていた。しかし「Wolves」はクラウドファンディングを実施してリリース。
だが、クラウドファンディングで資金を集めたということは、レーベルと契約できておらず、制作資金が無いのか…これが最後になるのかな…と思った。だがよく調べてみると、クラウドファンディングの出資者には先行でリリースし、その後に一般リリースされている。資金も目標の290%を集めたとのこと。そして現在はSharpTone Recordsというレーベルからリリースしている。つまり契約関係は、少なくとも現状では問題無さそうだということだ。
そんなことは別に一ファンが気にすることではないかもしれないが、活動を続けてくれるのかどうかというのは重要なのだ。なぜ管理人がここまで語るかというと、20歳の頃に観た来日ライブが、今までで経験したライブの中で最高のライブだったからだ。それから約18年経つが、未だに自分的ベストライブの座を譲っていない。それくらい大好きなバンドなのだ。ライブであっても、演奏・ボーカル共に最高に上手かったことも書き加えておく。
…ということで長くなってしまったが、たぶん色々あったと思うのだが、こうやってまた新作がリリースされてくれるだけでも嬉しいのだ。ちなみに気がついている人もいると思うが、「Tear Me To Pieces」のジャケットのデザイン(人が真っ逆さまに落ちているようなデザイン)は、2003年リリースの「Page Avenue」のデザインに酷似している。長年のファンなら思わずニヤッとしてしまうニクい演出である。
