「one by one」先行リリース&MV公開
8/22にニューアルバム「ALL IS BEAUTIFUL… BECAUSE WE’RE DOOMED」をリリースするWe Came As Romansだが、同アルバムに収録される「one by one」が先行配信リリースされ、MVも公開された。同アルバムからはこれまでに「Where did you go?」、「bad luck」、「no rest for the dreamer」、「culture wound」の4曲も先行配信リリースされている。
▼ We Came As Romans – one by one (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
▼ one by one – Spotify
ライト目だけど聴き応えあり
8/22リリースのニューアルバム「ALL IS BEAUTIFUL… BECAUSE WE’RE DOOMED」から「one by one」が先行配信リリースとなった。リリースが目前に迫っているため、おそらく最後の先行リリース曲になるとは思うが、それでも収録曲全13曲中5曲を先行リリースしているのだから出しすぎという感じもしなくはない。「All Is Beautiful… Because We’re Doomed」は2022年10月にリリースされた前作「Darkbloom」から約3年ぶり、通算7作目のスタジオアルバムになる。今回のアルバム収録曲からWe Came As Romansを聴き始めた新参の管理人だが、約16年でアルバム7作というのは結構多作なほうではないだろうか。
We Came As RomansのWikiによるとジャンルはメタルコア・ポストハードコアということになっているが、少なくとも管理人が今回のアルバムから先行リリースされた楽曲を聴いてきた限りでは、ポストハードコアバンドという印象だ(おそらく過去6作のどこかで方向性の転換があったのだろう)。今回リリースされた「one by one」でもデスボイスなどのハードなパートは少なめで、ポストハードコアの中でもかなりライト目という気がする。それによって聴きやすくもあり、一方で少し物足りないと思う人もいるかもしれない。
「one by one」についてもう少し書いておくと、(別に「one by one」に限らずだが)音作りの方向性において、ギターの音があまり前面に出ていない気がする。そして全体的に音の中域を重視した尖っていない、マイルドな曲調になっていると個人的には思う。上で「ポストハードコアの中でもかなりライト目」と書いたのだが、そういった曲調もあまりハード・ヘヴィでないことを印象付けているかもしれない。
そしてさらに細かい話だが、スネアの音が非常に好みだ。そのアーティストがメジャーになればなるほど、楽曲においてベースやドラムの音が蔑ろにされていくようなイメージなのだが(めちゃくちゃ偏見である)、We Came As Romansの楽曲においてはスネアの「タンッ!」が「タンッッッッッッ………!」としっかりと余韻まで消されずに使われている気がする。楽曲の良し悪しには関係ないし、完全に好みの問題ではあるが、個人的にはその辺りも非常に気に入っている。