「EVEN IF IT KILLS ME」アコースティックバージョンのライヴMVを公開
1月に約3年ぶりとなる新曲「EVEN IF IT KILLS ME」をリリースしたPapa Roachだが、そのアコースティックバージョンのライヴMVが公開された。「EVEN IF IT KILLS ME」に関しては、3月にも「EVEN IF IT KILLS ME (Reimagined)」と題したリミックスバージョンもリリースしている。
▼ Papa Roach – EVEN IF IT KILLS ME (Acoustic) – Official Music Video
▼ EVEN IF IT KILLS ME – Spotify
元が良いからこそ
約3年ぶりとなる新曲「EVEN IF IT KILLS ME」のアコースティックバージョンのライヴ映像がライヴMVとして公開となった。このアコースティックバージョンに関しては音源としてのリリースは無いようだが、原曲・Reimagined・アコースティックと3バージョンでの展開となった。通常アコースティックバージョンというのは、例えばアルバムの日本盤ボーナストラックとして収録されるといったケースが多い(そして最初の一回しか聴かない)気がするが、このようにライヴ映像とはいえ、MVまで公開されるというのはなかなか珍しいことではないだろうか。
「EVEN IF IT KILLS ME」の原曲では、特にサビの部分が高音のボーカルにヘヴィなリフという感じでだいぶ激しめの楽曲だと思うのだが、それがアコースティックバージョンになっても全く違和感が無い、というか元からそういった楽曲であるかのように馴染んでいることに驚いた。素人考えだが、アコースティクバージョンだからといって、単純にアコースティクギターとベースで弾けば良いというわけでは無いだろう。アコースティックの穏やかな音色に合うような細かなアレンジが必要だろうし、そこはPapa Roachのセンスの賜物だと思う。
しかしここまで違和感なくアコースティックバージョンが制作できるというのは、Papa Roachの楽曲の元々のメロディの良さが一番大きいと思う。完全に管理人の主観ではあるが、初期の頃は見た目はそこそこやんちゃな感じではあるものの、メロディの美しさは一貫しているし、そんじょそこらのバンドとは一線を画していたと思う。以前にも書いたが、今現在所属しているBetter Noise Musicの他のバンドにも共通して言えることだが、やはりメロディが美しすぎる。演奏的には別にそこまで超絶技巧というわけではないと思う。やはりメロディなのだ。
そしてそのメロディをさらに沁みるものにしているジャコビー・シャディックスのボーカルももちろん欠かすことが出来ない。たぶん一番声が好きなバンドボーカルは?と聴かれたら、今も昔もジャコビーである。ミクスチャーロックやニューメタル寄りのヘヴィな楽曲でありつつも、どこか哀愁と言うか、感動を呼ぶその声質は昔から変わらないし、他に誰か挙げてと言われても思い浮かばない。もう25年くらいファンでい続けているそんな神バンドの新曲がリリースされ、そろそろ次回作に向けて動き出しているのかもしれない。別に急かすつもりはないのだが、早く新作を聴きたいのもまた事実である。