新曲「Sing Like A Siren」
Within Temptationが新曲「Sing Like A Siren」を配信リリースし、ビジュアライザーも公開された。この楽曲にはウクライナ出身のアーティストであるJerry Heil(ジェリー・ヘイル、あるいはヤーナ・オレクサンドリヴナ・シェマエワ)が参加している。
▼ Within Temptation & Jerry Heil – Sing Like A Siren (Official Visualizer)
▼ Sing Like A Siren – Spotify
メタルではないがそれで良い
Within Temptationの新曲「Sing Like A Siren」が配信リリースとなった。上にも書いたように、ウクライナ人アーティストのジェリー・ヘイルが参加している。いずれもWiki情報ではあるが、ジェリー・ヘイルはシンガーソングライター・ユーチューバーで、2019年にリリースした「#OHRANA_OTMENA (#安全_キャンセル) 」は、ウクライナのチャートでトップ5に入るほどの人気があるららしい。
▼ Jerry Heil – #ОХРАНА_ОТМЄНА (LYRIC VIDEO)
なぜウクライナ人アーティストと?と疑問に思う人もいるかもしれないが、Within Temptationはロシアのウクライナ侵攻に対して明確に反対・非難を表明している。実際、ウクライナ人のプロデューサー・ボーカリストであるAlex Yarmakが参加し、ウクライナでMVの撮影も行った「A Fool’s Parade」もリリースしている。「愚か者のパレード」というのは現代においてはなかなか攻めたタイトルであるし、逆に指示する人達からはそれなりに非難を浴びることもあるだろう。それだけに彼らの断固とした反対姿勢がより説得力のあるものにもなっていると思う。
今回の「Sing Like A Siren」に関しては、そこまで明確に侵攻を非難しているものではない(と思う)。それよりは、現在、そしてこれから先のウクライナ人の未来に対して困難を乗り越えるための希望を与える楽曲として作られているように感じる。といった説明がYouTubeの概要欄に書いてあるので、翻訳を載せておこう。
私たちは、ウクライナのアーティストでユーロビジョン出場者のジェリー・ハイルと組んで「Sing Like A Siren」を制作した。
Sing Like A Siren」は、ウクライナ民謡のヴェスニャンカをライトモティーフに、音楽の影響をユニークにブレンドしたもので、水の干満のように催眠的で流動的なメロディーが特徴だ。ロック、クラシック・ヴォーカル、そしてウクライナ民謡の要素を融合させたこの曲は、行動への呼びかけであると同時に、迷える人々を導く力でもある。
ジェリー:「この物語には2人の主人公がいる。しかし、物語が展開するにつれて、人間と自然は一体であるため、実は一人しかいないことに気づく。荒れ狂う水は、私たちが「安全な港」にたどり着くまでに直面する困難を表している。しかし重要なのは、自然と戦う必要はないということを理解することだ。私たち自身を自然の一部と見なせば、時には私たち自身が嵐を作り出していることに気づくのです」。
(YouTubeから引用、DeepL.com(無料版)で翻訳しました。)
管理人ごときがこういった一連の問題に関して何も語れることは無いが、ウクライナのチャートにランクインしたという「ОХРАНА_ОТМЄНА」は明らかに現代の曲である。自分たちと変わらぬ時代を生き、変わらぬ音楽を聴いている人達が今この瞬間にも命の危険に晒されている。それだけは紛れもない事実である。