「Me Inside (Demo)」を先行配信リリース
9/5に1st「Slipknot」の25周年記念盤をリリースするSlipknotだが、同アルバムに収録される「Me Inside (Demo)」が先行配信リリースされた。正式には「Slipknot (25th Anniversary Edition) (スリップノット~25thアニヴァーサリー・エディション~)」というタイトルなのだが、オリジナル盤のDisc1に加えて、デモ音源やリミックス音源など12曲を収録したDisc2が付属している。
▼ Slipknot – Me Inside (Demo) [OFFICIAL AUDIO]
▼ Me Inside (Demo) – Spotify
25年前の生のSlipknot
「Slipknot」の25周年記念盤から「Me Inside (Demo)」が先行配信リリースされた。25周年記念盤にはアルバム収録曲のデモ音源が計7曲収録されているのだが、「Me Inside (Demo)」もその中の1曲だ。もはや誰もが散々聴き尽くしており、特に新鮮味は無いかもしれないが、”Demo”というところに意味があるように思う。
歴史に残る名盤と言って良いであろう「Slipknot」のリリースから25年ということに驚愕なのだが、たしかに当時管理人は15歳の中学3年生なので計算は合っている。それはともかくリリースされた瞬間の評価としては、「9人組の大所帯、全員マスク、全員おそろいのツナギ」という出で立ちで、ある意味では色物のように見られていた感がある(個人的には)。しかし実際に聴いてみた時の衝撃は今でも忘れることできないし、それを文字で表現することも出来ない。当時はミクスチャーロックブーム真っ只中という状況だったが、ブームに乗じて出てきた数多のバンドとは絶対的に違う何かがあった。
上で「”Demo”というところに意味がある」と書いたのだが、デモ音源ということは、25年(以上)前の「Slipknot」制作時期の音源と考えて間違いないだろう。Slipknotがまだ夜に出る前の時代、大げさに言えば革命前夜のような状況で制作された音源ということになる。まだ全くの無名とは言え、一番若く、そしてエネルギーがあり、野心に燃えていた頃のSlipknotの演奏と言っても過言ではないだろう。ドラムスの音も、おそらくは今は亡きジョーイ・ジョーディソンのものだろう。そういった意味でも非常に貴重な音源と言える。
…というところまで興味のある人が買うべきアルバムであって、逆にそうでない人には音の悪いデモ音源が追加されたというくらいのものでしか無いかもしれない。愛が試されていると言っても良い。ただしDsic2のラストには「Purity」という、おそらく未発表曲が収録されているので、それだけでも聴く価値は十分にあるかもしれない。