新曲「Nothing From This World」リリース&MV公開
CEMETERY SKYLINEが新曲「Nothing From This World」を配信リリースし、MVも公開された。新曲リリースとしては、今年3月にリリースした「I Drove All Night」以来、約6ヶ月ぶりのリリースとなる。
▼ CEMETERY SKYLINE – Nothing From This World (OFFICIAL VIDEO)
▼ Nothing From This World(Radio Edit) – Spotify
メロデスとはまた異なる重鎮たち
CEMETERY SKYLINEの新曲「Nothing From This World」が配信リリースとなった。昨年10月に1stアルバム「Nordic Gothic」がリリースとなったが、アルバムリリース後としては2曲目の新曲リリースとなっている。CEMETERY SKYLINEというバンドについて改めて書いておくと、Dark Tranquility、Insomnium,、Omnium Gatherum、Amorphisといった超有名メロデスバンドのメンバーたちが集まって結成した、言うなればドリームバンドである。
が、CEMETERY SKYLINEにメロデスを期待してしまうと裏切られることになると思う。「自分たちが今までやってきた音楽とは異なるものを作る」とうのがコンセプトで、彼らはそれを「ノルディック・ゴシック」と読んでいる。それがつまり1stアルバムのタイトルにもなっているわけだ。そういうわけで、今回リリースされた「Nothing From This World」もメロデスではない。しかしアルバムもリリースするくらいに活動期間は長くなっているので、それにもみんな慣れていることだろう。まさに「ノルディック・ゴシック」というダークな雰囲気が全体を通して感じられる。
曲自体は少しアップテンポ目で、メインとなっているリフもかなり(ポップとは言わないが)聴きやすい音とメロディになっていると思う。ボーカルのミカエル・スタンネのデスボイスは封印されており、全体を通してクリーンだ。しかし繰り返すが雰囲気は非常にダークだ。単に暗いだけではなく、広大で静寂を感じさせるダークさとても表現すれば良いだろうか。それはTVや映画でしか北欧を見たことがない管理人の個人的な北欧のイメージなのだが、それがつまり彼らの表現している「ノルディック・ゴシック」ということになるのだろう。
余談だがMV中にマイクの前に立つ女性が出てくる。てっきり楽曲中に女性のコーラスなどが入るのかと思ったが、あくまでもMVの演出ということのようだ。このダークの雰囲気な楽曲の中に、女性の澄んだボーカルが入ることで、またその対比が面白いことになりそうだと個人的には思った。まあ、そもそも別バンドのメンバーたちが集まったバンドであり、かつそこに他のアーティストがコラボということになると話が複雑になりすぎる気もするが…。