「I Want It All」先行リリース&MV公開
8/15にニューアルバム「Ricochet」をリリースするRise Againstだが、同アルバムに収録される「I Want It All」が先行配信リリースされ、MVも公開された。スタジオアルバムとしては、2021年にリリースされた「Nowhere Generation」以来約4年ぶり、通算10作目となる。
▼ Rise Against – I Want It All
▼ I Want It All – Spotify
異色な感じだが良曲
8/15リリースのニューアルバム「Ricochet」から「I Want It All」が先行配信リリースとなった。上にも書いたように、「Nowhere Generation」以来約4年ぶりの新作ということになる。新作までのスパンが4年というのは特に長いというわけでもないのだが、妙に長く感じている。「Nowhere Generation」はアコースティックバージョン等の派生形でだいぶ長い間擦られていたため、ちょっと飽きた&早く新曲が聴きたいという感覚があったからかもしれない。
…という待望の新作リリースまであと2ヶ月半である。今回リリースされた「I Want It All」を含めて、「Nod」、「Prizefighter」の計3曲が先行リリースされている。その3曲の中では、というかこれまでのRise Againstの楽曲の中でも「I Want It All」の曲調はかなり異色の楽曲になっているように感じた。
Rise Againstはジャンルで言えば一応メロコアということになるのだろうか。英語版のWikiにはそう書いてあるので、そういうことにして話を進めよう。今回リリースされた「I Want It All」は全くメロコアではない。かなりゆったり目のミドルテンポで、曲調はどう表現したら良いだろうか…トラディショナルなアメリカン・ロックとでも言えば良いだろうか。ボーカルのTim McIlrathの声や歌い方も、”いつもの”ように張り上げるようなパートはほぼなく、良い意味で普通の感じだ。そして演奏もかなりシンプルなものになっている。そしてシンプルが故に、各パートをはっきりと聴き取ることができる。そのシンプルさを楽しめる人でないと、ちょっと合わない楽曲になってしまうかもしれない。
つまりはRise Againstっぽくない楽曲ということなのだが、別に心配する必要な全く無い。そもそもアルバムの中の1曲に過ぎないし、これまでに先行リリースされている楽曲はRise Againstらしさ前回の楽曲である。この1曲だけでRise Againstは変わってしまった…などと判断するのは愚の骨頂である。収録曲全部が”らしい”楽曲よりも、少し毛色の違う楽曲が混ざっていたほうが、一度で二度美味しいということだ。