Winterbane
イタリアのパワー・メタルバンドFROZEN CROWNが2021/4/23にリリースした3rdアルバム「Winterbane」。レコーディング時期にすでに入れ替わっていたのかは不明だが、2021年にギタリスト1人、ベース、ドラムスのメンバーが交代している。
2021年4月23日リリース

▼トラックリスト
- Embrace the Night
- Towards the Sun
- Far Beyond
- The Lone Stranger
- Crown Eternal
- The Water Dancer
- Angels in Disguise (feat. Federica Lanna)
- Night Crawler (Judas Priest cover)
- Tales of the Forest
- Blood on the Snow
Winterbane streaming
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▼Spotify
Review
僕がFrozen Crownの楽曲を聴いたのはこのアルバムが初めてなのだが、2018年リリースの1stアルバム「The Fallen King」から数えて3枚目のスタジオアルバムとなる「Winterbane」。聴いてみて感じたのは、ハズレ無しの手堅いアルバムに仕上がっているということだ。収録曲は全10曲、役52分のアルバムなのだが、どの曲も「ああ、この感じね。わかるわかる。」と思わせる手堅さがある。
16分のギターリフ、スウィープやタッピングを使用したソロ、ドラマチックなシンセ。メタルのポイントを余すこと無く抑えている。
▼FROZEN CROWN – Far Beyond (Official Video)
そしてこの記事を書くにあたって調べた時に初めて知ったのだが、イタリアのバンドということに驚いた。スウェーデンやフィンランドなどの北欧のバンドだと思っていたのだ。なぜなら、北欧メタルのケルト音楽的なメロディーがちょくちょく挟み込まれているからだ。6.The Water Dancerのイントロなどは特にわかりやすい。ひょっとしたらメタラーならわかる、あの北欧メタル特有のメロディーが、一般的なメタルのメロディーとして浸透してきているのかもしれない。(そもそも所属レーベルのScarlet Recordsがイタリアのレーベルなので、別に全く不思議ではなかったのだが…。)
▼FROZEN CROWN – Embrace The Night (Official Video)
ここまで手堅いと繰り返し書いてきたのだが、逆に言えばこれと言った特徴が無く、飽きやすいかもしれない。このアルバムと言えばこの曲!といったキラーチューンがあるとは感じられなかったし、曲調や演奏、ボーカルもわりと一本調子である。アルバムのド頭、1.Embrace The Nightのイントロのリフが一番の盛り上がりと言っても良いかもしれない。
上に掲載している2曲(MV)が一番良曲と言って差し支えない。この2曲が刺さった人は買って良いと思うが、その曲以上には、よくも悪くも上にも下にもブレないということはご承知おき頂きたい。生粋のメタラーには正直オススメできないが、ライト層には間違いなくオススメできる。そんなアルバムである。
最後に結構マイナスなことを書いてしまったが、スキルは十分にあると思うので、今後楽曲がどのように進化していくのか楽しみなバンドである。”パワー・メタル”と紹介されていることもあって、BPMは全体的に低め。これは完全に好みの問題だが、個人的にはもう少しスピード感のある楽曲が増えてくれると嬉しい。まあ、もちろん今後も手堅いまま変わらず、という可能性も大いにあるのだが。