「Alchemical」のビジュアライザー公開
6/20に新作EP「Alchemical」をリリースしたJamie’s Elsewhereだが、その表題曲となる「Alchemical」のビジュアライザが公開された。EPとしては、2023年7月にリリースされた「Paradise」以来、約2年ぶりのリリースとなる。
▼ Jamie’s Elsewhere – Alchemical (OFFICIAL VISUALIZER)
▼ Alchemical – Spotify
盤石なポストハードコア
6/20にリリースされた新作EP「Alchemical」から表題曲となる「Alchemical」のビジュアライザーが公開となった。全5曲収録さている中の5曲目、しかもEPのタイトルにもなっているということは今作で制作側が一番推している楽曲と考えて良いだろう。実際、Spotifyでは同EPの中で2番目に再生回数が多くなっている(1番多いのは1曲目の「Traveler」なのだが、そもそも先行リリースされている楽曲なので、そういうものだろう)。
Jamie’s Elsewhereは2005年結成・活動開始なのだが、2015年から活動休止、そして2020年に活動を再開している。そういった事情もあってか、スタジオアルバムのリリースは3作と、2005年結成のバンドとしては少ないと言える。現時点での最新アルバムは2014年リリースの3rd「Rebel-Revive」で、2020年の再始動後はまだアルバムをリリースしていない。ただ2023年にはEP「Paradise」をリリースしており、今回の「Alchemical」もEPである。まだアルバムをリリースするほどの本調子ではなく、EPで準備運動をしているという段階かもしれない。
前置きが長くなってしまったが、「Alchemical」は結論から言うと個人的に非常に好きな曲だ。ポストハードコアに分類して良いと思うのだが、かなりテンポが早く、リフのキレも良くて聴いていて気持ちが良い。ただ音作りの関係もあるとは思うが、ポストハードコアの中ではかなりソフト目な楽曲だと思う。その辺は好みが分かれるかもしれない。エレクトロニカ的な要素が随所に入っているのが今風で良いし、サビのボーカルはクリーンで耳馴染みが良い。しかしポストハードコア的なデスボイス+ヘヴィなリフというパートももちろんある。曲の展開も早いので、各パートの展開が早く聴いていてダレることも無い。もっとヘヴィ目なリフが聴きたい場合は、先行リリースされていた1曲目の「Traveler」がおすすめである。