「Lost」のPatrick Zappiaによるリミックスバージョン公開
説明不要の名盤である「Meteora」の20周年記念盤をリリースしたLINKIN PARK。デモ版やライブ音源などの貴重な音源が収録されているだけでもファンにとっては嬉しいものだが、「Meteora」製作時期に制作されたものの、未発表となっていた「Lost」が公開・収録されたことでも話題となった。
もちろん「Lost」が非常に良曲なのは間違いないのだが、それ以前にチェスターの歌う(ファンにとっては)新曲が再び聴けるという喜びが何よりも大きいだろう。
前置きが長くなったが、その「Lost」をPatrick Zappia(@patrickzappia ※ツイート非公開)がリミックスしたバージョンが公式から配信リリースされた。
▼Lost [PLZ Tethered Version] – Linkin Park
▼Lost [Official Music Video] – Linkin Park
▼Lost – Spotify
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チェスターのボーカルは活かしつつ
リミックスバージョンはチェスターのボーカル、歌メロはオリジナルから大きく変わっておらず、バンドサウンドからシンセ(風)のバックミュージックに変わっているというイメージだ。ボーカルに手を入れていないというのは、ファンの心理をよくわかっているという気もする。
バックミュージックに関してはとても空間的な広がりを持った音になっている。「Lost」のメロディー自体がどこか物悲しさがあり、シンセによってそれがより強調され。おまけに曲名が「Lost(失った)」である。この「Meteora」製作時期からは何年も後のことであるが、何となく悲しい未来を暗示しているような感覚を覚えてしまうのは考えすぎだろうか。
推せるときに推せ
音楽好きになって20数年が経ち、様々なアーティストの訃報に触れてきた。アイドル等の業界では「推しは推せるときに推せ(卒業してしまう前に)」という言葉があるようだが、バンドやその他のアーティストに関しても同様だと本当に思う。
アーティストに限らずだが、人間いつどうなるかわからない。好きなアーティストの次のアルバムが無事にリリースされるかどうかなんて誰にもわからないのだ。そして自分もいつ音楽が聴けない状態にならないとも限らない。時間は有限だし、聴きたい音楽はできるだけ聴いておきたいと思う。…ということを未聴CD・LPの山を見つめながら考えてしまった。
