新曲「Up From the Bottom」先行リリース&MV公開
昨年11月に待望の新作アルバム「From Zero」をリリースしたLinkin Parkだが、それに新曲3曲、ライブ音源5曲を追加したDeluxe Editionが5/16にリリースされることが決定した。今回はその追加収録される新曲3曲の中から、「Up From the Bottom」が先行配信リリースされ、MVも公開された。
▼ Up From The Bottom (Official Music Video) – Linkin Park
▼ Up From the Bottom – Spotify
メロディー重視の良曲
5/16リリースの「From Zero (Deluxe Edition)」から、新曲「Up From the Bottom」が先行配信リリースとなった。DXエディションに追加収録される楽曲なので、”待望の新曲”という感覚ではないのだが、一応昨年11月に「From Zero」リリース以降、4月ぶりの新曲ということになる。
「From Zero」は誇張ではなく皆聴いているだろうし、今さら素人の管理人が書くようなことは特に無い。なので今回リリースされた「Up From the Bottom」について書いていこう。曲全体のイメージで言えば、比較的落ち着いた楽曲と言えると思う。そもそもLinkin Parkはヘヴィさをウリにしたバンドではないが、「Up From the Bottom」の演奏はハードではあるものの、ヘヴィではない。”丁度いいハードさ”とでも言うべきだろうか。その分、演奏の細部まで聴くことが出来るし、エミリー・アームストロングのボーカル、マイク・シノダのラップが映えるという、ちょうど良い塩梅である。
イントロ後のAメロは、ボーカル+ドラムスというシンプルさだ。そのドラムスのリズムが、往年のLinkin Parkを彷彿とさせるものになっている。管理人はドラムスの技術的な事はさっぱりわからないのだが、同じようなファンも、聴いてみれば「ああ、Linkin Parkっぽい」という感想を抱くはずだ。
エミリー・アームストロングのボーカルは、(ほぼ)シャウトを含まない落ち着いたものだ。演奏等も含めて、今回の「Up From the Bottom」は、ヘヴィさから来るノリではなく、メロディに重点を置いた曲と言えるだろう。ギターソロも無い。代わりにジョー・ハンのターンテーブルが冴えわたる。そう、それがかつて管理人世代が熱狂したミクスチャー・ロックだ。もちろんメタル等の超絶ギターソロも大好きだが、ハードロックにターンテーブル!?スクラッチ!?という新鮮さ、斬新さ、そしてなによりも絶妙にマッチしていてカッコよかったから皆が熱狂したのではなかったか。
アルバムタイトルが「From Zeo(ゼロから)」、そして今回の楽曲は「Up From the Bottom(どん底から這い上がる)」である。管理人の勝手な想像でしか無いが、チェスター亡き後の活動不能だった期間、そしてエミリー・アームストロングを迎えての再始動というのは、ファンが思っている以上に重大な事だったのだと思う。ファンの中にはもちろん受け入れられないという人もいただろう。それでもゼロから、どん底から這い上がるくらいの気持ちで再挑戦するという覚悟があったのかもしれない。(それらももう、楽曲のクオリティとパフォーマンスで全て黙らせていると思うが)。