「DESERT RAP」先行リリース&MV公開
10/4にニューアルバム「DARKER WHITE」をリリースするFEVER 333だが、同アルバムに収録される「DESERT RAP」が先行配信リリースされ、MVも公開された。これで同アルバムからは4曲が先行リリースされていることになる。(過去記事一覧)
現代のミクスチャーロック
いよいよニューアルバム「DARKER WHITE」のリリースまで一ヶ月強となったが、新たに「DESERT RAP」が先行配信リリースされた。上にも書いたようにこれまでに3曲が先行リリースされているが、その中では今回の「DESERT RAP」が一番キャッチーな気もする。
ギター、ドラムメンバーの入れ替えとベーシストの加入によって新体制となったFEVER 333だが、ボーカルのJason Aalon Butlerが坊主(?)にバンダナというヒップホップ寄りのルックスに変わっているのが関係しているのかはわからないが、ミクスチャーロックの中のラップパートではなく、より本来的なラップに寄っている気がする(ヒップホップ方面には全く疎いのだが…)。
しかし90年代末〜2000年代に流行したミクスチャーロックとは大きく異なるのが、サビが非常にわかりやすく、聴きやすいという所だろう。FEVER 333に関わらず、ポストハードコア、スクリーモに関してもそうだが、最近の流行りとしてはAメロ・Bメロでどれだけ暴れても、サビだけは非常にクリーンでわかりやすい美メロという楽曲構成だろう。FEVER 333も例に漏れずそれを踏襲していて、特に今回の「DESERT RAP」ではそれが顕著だと思う。
これには賛否あるとは思うが、管理人的には良いことだと思う。かつては自分に合わない曲は全編通して合わなかったものだが、昨今の楽曲ではサビだけはすんなりと耳に入ってくる。そして繰り返し聴いている内に、全体が好きになっていくというパターンも少なからずある。だが一方でそのバンドらしさというか、尖りみたいなものが薄れているという感覚もある。出来るだけ聴きやすいものにして、少しでも多くの人に受け入れてもらおうという作りて側の思惑もあるのかもしれないが、果たしてどうなのか真相はわからない…。
楽曲の話をほとんど書いていないが、個人的に「DARKER WHITE」は非常に楽しみにしている。これまでは正規メンバーのベーシストがいないという、ある意味で歪な状態だったのが完璧な布陣となり、どのようなアルバムを届けてくれるのか非常に楽しみだ。