【レビュー】MONOEYES – Between the Black and Gray

【レビュー】MONOEYES – Between the Black and Gray
     

概要

MONOEYESが2020/9/23に発売した3rdアルバム「Between the Black and Gray」。

MONOEYES 約3年ぶりとなる待望の3rd Full Album「Between the Black and Gray」リリース。

昨年11月にリリースしたEP作品のタイトル曲「Interstate 46」を含む、全11曲を収録。

(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

▼MONOEYES – Fall Out(Music Video)


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曲リスト

1 Bygone

2 Fall Out

3 リザードマン

4 Iridescent Light

5 Thermite

6 Castles in the Sand

7 Nothing

8 Satellite

9 Interstate 46

10 Outer Rim

11 彼は誰の夢



聴いてみた

まずMONOEYESの話をするのであれば、ELLEGARDENの名前を出さなければいけないだろう。

元ELLEGARDENのバンドには大きくthe HIATUS、Nothing’s Carved In Stoneもあるが、やはり一番ELLEGARDENに近いのがMONOEYESだからだ。

正直、最初にMONOEYESを聴いた時は、「ああ、細美さんはエルレを続けたかったんだな」と思った。(インタビュー記事などはほとんど読まないので、見当違いの事を書いていたら申し訳ない。)

しかし2nd「Dim The Lights」を聴いたときに少し疑問を感じ始め、今作「Between the Black and Gray」を聴いて、「いや、違うわ。エルレじゃないわ。」と思うに至った。

エルレが10年ぶりの活動再開を発表した今となっては、それはまあそうだよね、という感じなのだが。


今作「Between the Black and Gray」を聴いて感じたのは、オルタナティブ寄りだなということだ。エルレの頃からの哀愁メロディーはもちろん健在なのだが、パワーポップだったエルレの頃よりも音作りが大人っぽくなり、しっとりとしている。クリーンになったと言うと語弊があるかもしれないが、エフェクターをディストーションからオーバードライブに変えたようなイメージだ。

あと聴いているときに、頭の中にずっとFeederがちらついていた。FeederはAメロ・Bメロがクリーンなオルタナティブ風、サビがグランジ風のパンチがある曲というイメージなのだが、今作のMONOEYESにも同じイメージを抱いた。

▼Feeder – Come Back Around – Official Video

FeederもMONOEYES(エルレ)も世代的には同じ音楽シーンの中を生きてきたと思うので、同じような影響を受けていても何ら不思議ではないんだけどね。

両バンドとも(申し訳ないが)そこまでテクニカルな演奏をしているわけではないと思っている。しかしメロディーが秀逸で、「特に理由は無いが泣けてきそうな雰囲気」が空間を埋め尽くすこと、声がその雰囲気をより高めているという点でよく似ていると思うのだ。

エルレが活動再開したし、the HIATUSもあるし、今後のMONOEYESがどうなるのかはわからないけど、個人的には突然解散しても驚かないだろう。近づいて触れてしまうと壊れてしまいそうな刹那的な雰囲気も感じた。


エルレが大ヒットを飛ばし、スター街道を駆け上がり、全米ツアーを行い、まだ人気絶頂のときに活動休止という怒涛の過去を経て、今この「特に理由は無いが泣けてきそうな曲」を聴いていると、ほんとにしんみりしちゃうよ。オッサンになると涙もろくなってね。


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