「The Day Of…」先行リリース&MV公開
9/20にニューアルバム「Yesterwynde」をリリースするNightwishだが、同アルバムに収録される「The Day Of…」が先行配信リリースされ、MVも公開された。
シンフォニックメタルの枠を超えている感
ニューアルバム「Yesterwynde」から「The Day Of…」が先行配信リリースされた。スタジオアルバムとしては10作目となり、完全に大御所の域である。曲調としてはボーカルの交代があったり、中心的メンバーであったマルコ・ヒエタラの脱退などもあってかどうかは正直わからないが、”完全にシンフォニックメタル”というよりはシンフォニック部分が近年では強くなっている気もする。
…というようにこの曲の前半を聴いていて感じたのだが、後半はしっかりとシンフォニックメタルしているので安心して欲しい。前半は比較的穏やかな曲である。ギター等の演奏はかなり控えめで、相変わらず凝っているMVの演出なども相まってミュージカルを観ているような感覚すら覚える。また(おそらく)子供のコーラスが印象的でもある。
楽器隊が本気を出すのは2:15辺り、もしくは2:50過ぎ辺りからだ。このように焦らして(?)後半に盛大な盛り上がりを持ってくるのはNightwishではよくあることではあるが、やはり何度体験しても興奮せざるを得ない。別に前半部分が退屈とかいうことでは全く無いのだが、やはりメタル部分を期待して聴いている側としては、その盛り上がりこそが期待しているものだからである。
それにしてもターヤ→アネット→フロールとボーカルを交代しても前任と遜色ないレベルの人材を見つけられるのは単純に凄いことだと思う。そういったボーカリストが多い文化的な下地もあるのかもしれない。本当かどうかはわからないが、キリスト教圏では幼い頃から教会の聖歌隊的なものに所属して歌う子もいるために、そういった人材が多いという話も聴いたことがある。まあ本当かどうかはわからないが、日本からはかなり遠い北欧の文化事情なども知ることができて、結構面白かったりする。