「Two Faced」先行リリース&MV公開
11/15にニューアルバム「From Zero」をリリースするLinkin Parkだが、同アルバムに収録される「Two Faced」が先行配信リリースされ、MVも公開された。
▼ Two Faced (Official Music Video) – Linkin Park
▼ Two Faced – Spotify
ゼロから=原点から
ニューアルバム「From Zero」のリリースを明日に控えて、ダメ押しのように「Two Faced」が先行配信リリースとなった。理由は後述するが、このタイミングで敢えてこの曲を先行リリースしたということには非常に重要な意味(意義?)があるような気がする。「Hybrid Theory」から約四半世紀、世界的人気を誇るバンドが敢えて「From Zero」と名付けたアルバムがどのようなものになっているのか期待は高まるばかりだ。
”このタイミングで敢えてこの曲を”と書いたのは、今回リリースされた「Two Faced」がど真ん中のミクスチャーロックだったからだ。アルバム、というかアルバムの中でも曲によってかなり曲調が異なってきていた感覚があるのだが、新メンバーを迎えて”ゼロから”再スタートというタイミングで、アルバムリリース直前に自分たちの原点であるミクスチャーロックを持ってきたというのはかなり考えられてのことだと思う。
リズミカルでヘヴィなリフに重なるマイク・シノダのラップというのは、まさに中学生の頃に自分が聴いていたミクスチャーロックそのものである。そして2:00辺りで一旦静かになり、その後一気に爆発させスクラッチが重なるというのは、表現は悪いかもしれないが、かつて散々擦られて擦り切れているくらいのお決まりの展開である。2024年にまた新曲の中にこの楽曲構成が入っているというのは、ある意味新しいという気すらする。
これによって「From Zero」の中にはお手本のようなミクスチャーロックが少なくとも一曲収録されていることがわかったわけだ。これはもしかしたら現代の他のバンドに与える影響も大きいのではないかと思っている。もうとっくにブームが去ったはずのミクスチャーロックを”あの”Linkin Parkが再び演っている。しかも全くふるさを感じさせないとなれば、四半世紀前のあのブームの時のように再びフォロワーがワラワラと出てくるのではないかとすら思ってしまう。
というわけでいよいよ「From Zero」のリリースである。この記事を書いている時点ですでに発送通知メールは届いている。こんな未来、そしてその興奮を中学生だった頃の自分に教えてあげたいくらいだ。