「Scissors」先行配信リリース&リリックビデオ公開
8/25にニューアルバム「The Noble Art Of Self Destruction」をリリースするHolding Absenceだが、同アルバムに収録される「Scissors」が先行配信リリースされ、同時にリリックビデオも公開された。
スタジオアルバムとしては2021年4月にリリースされた「The Greatest Mistake of My Life」以来、3年4ヶ月ぶり、通算3作目のリリースとなる。
▼Holding Absence – Scissors
▼Scissors – Spotify
文句なしの良曲だが目新しさは無いか
ポストハードコアに分類される事が多いHolding Absenceだが、特にこの「Scissors」に限って言えば、エモ~スクリーモ寄りといった感想を持った(そもそもポストハードコアの定義も管理人の中では曖昧なのだが…)。
特にギターの音作りや曲の展開、そしてサビでアルペジオを重ねて切な系メロディーとしている所がお手本のようなエモ感である。ボーカルに関しては絞り出すようなエモ感にプラスしてシャウト部分もあるためそういった点ではスクリーモ感もある。まあジャンルと楽曲の良し悪しは全く関係ないので、評論家でも無い限りでは全く無駄な議論なのだが…。
今回リリースされるアルバム「The Noble Art Of Self Destruction」からは、「Scissors」以外にも「Honey Moon」「False Dawn」「A Crooked Melody」の計4曲がすでに配信リリースされている。アルバム全体として10曲収録となるようだ(海外盤)。
2021年3月に1st「Holding Absence」をリリースしてから今作で3作目となるわけだが、約2年おきのリリースということで、リリースペースとしてはかなり早い方だろう。英語版Wikiの情報ではあるが、1stはUKのチャートではトップ100入はせず、2ndの「The Greatest Mistake of My Life」が最高で90位という結果だったようだ。もはやヒットチャートというものがそれほど重要なものでは無くなって久しいと思うが、今回の3作目がどうなるかというのは気になるところである。
何しろこういったジャンル・曲調の楽曲というのはフォロワーが増えに増えて、もはや飽和状態というか、そろそろ飽きられている感も多少あるのではないか。そしてそもそもバンド音楽というものがチャートには入りづらい時代である。そういった逆境とも言える状態の中で、Holding Absenceのような新しいバンドがどこまで戦えるのかという所だ。まあつまり一言で言えば、頑張ってほしいということだ。飽きられているとか書いたが、もちろんファンは一定数、相当数いるはずなので、一人の音楽ファンとして、そういった人たちに響いてほしいと思っている。
