契約はしているけど…
多分もう2年くらいはSpotifyプレミアムを契約して利用している。いや、ほとんど利用していないというのが今回の主題でもあるのだ。
管理人はこのブログでを週3~4位の新記事をアップしている。最近は(特に洋楽では)シングルがディスクで発売されるなんて言うことはほとんど無く、9割9分配信リリースである。そのため記事を書く際にSpotifyで試聴しつつ書くなんていうことがよくある。Standard契約で月に980円支払っているのだが、用途と言えばそれくらいなのである。
それなのになぜ契約しているのかというと、
・高音質で聴ける
・Spotify Connectを利用して他のオーディオ機器で再生できる
という2点があったためだ。
まず音質の面でいうと、フリープランがAAC 128 kbitであるのに対し、プレミアムはAAC 256 kbit/秒で再生することが出来る。たぶんその音質の違いなんて耳で聴いてもよくわからないのだが、(少なくともスペック上は)よりより音質で聴きたいというのが人情であろう。
Spotify Connectに関してであるが、PCやスマホでなくても、管理人の持っているオーディオ機器がSpotify Connectに対応しており、大きなスピーカー、多少は値段の張るアンプという環境で聴けるという利点があった。
だがこの2つは相反すると言うか、高音質で聴けると言ってもSpotifyプレミアムが320kbpsであるのに対し、もはや過去のものになるつつあるCDでも1400kbps前後はある。繰り返すが管理人の耳では違いがわからないかもしれない。だが、CDにも劣る音源をわざわざお金をかけたオーディオシステムで聴きたいと思わないのだ。
手軽で便利だが、音楽体験を手軽なものにしたくないジレンマ
Spotifyは便利である。聴きたい曲があれば検索して再生ボタンを押せばOKである。買いに行くとか、クレカで決済して購入するとか、面倒なことは何一つ無い。
だがその便利さが嫌なものに感じてしまう部分もあるのだ。管理人の音楽に対しての原体験は中学生くらいの頃だが、少ない小遣いを工面して中古CDを血眼で吟味し、手に入れたCDは数え切れないくらい繰り返し聴いていた。当たりだった時の嬉しさ、ハズレだった時の悲しみ、それらも含めての音楽体験だったのだ。
その感覚は今でも生きていて、手軽なのは便利だけど、手軽にはしたくないという気持ちがやはりどこかにある。Spotifyだったらイマイチだなと感じたらどんどんスキップできる。追加料金もかからない。それがどうにも味気なく感じてしまうのだ。同じような感覚を持っている中年音楽ファンも多いのではないかと勝手に想像している。
たぶん音楽も映画もストリーミングが主体になっていく流れは避けられないだろう。しかしそれに反比例して、中古CD・中古レコードといった懐古趣味も盛り上がっていくのではないかと思っている。世界的にレコードブームとなって売上爆増という状況になって久しいが、それもストリーミング化に対する反動ではないかと思っている。
ということでCDやレコードと言った物理ディスクを買うのは完全に趣味の世界になりそうだが、だからこそその火を絶やさないために、今も足繁く中古屋に通っている。