「Nobody」先行配信リリース&MV公開
6/2にニューアルバム「Life Is But A Dream…」をリリースすることを発表したAvenged Sevenfoldだが、同アルバムに収録される「Nobody」が先行配信リリースされ、同時にMVも公開された。
スタジオアルバムとしては2016年にリリースした「The Stage」以来、約6年半ぶりとなる。恐らく新曲のリリースとしてもそれと同じ期間が空いていると思うのだが、正直管理人的にはもう活動していないのかと思っていた…。
▼Avenged Sevenfold – Nobody (Official Video)
▼Nobody – Spotify
じっくり聴かせるタイプ
MVの概要欄にも記載されているのだが、今回のMVは全編を通してストップモーションアニメ?映像?で制作されている。人形に少しずつ動きを加えながら1カットずつ撮影していくという、Eテレなどでよく見るアレである。楽曲そのものよりも、まずその点で「費用的にも時間的にもコストかかってそうだなぁ…」という印象を強く持ってしまった。
楽曲の方だが、映像で骸骨がたくさん登場するのを観てもわかるかもしれないが、ただひたすら暗い雰囲気である。あれ、Avenged Sevenfold(長いので以下、a7fold)ってこんなだっけ?と思った。
ジャンルとしては一応ヘヴィメタルということになると思う(が、メタラーからはメタルじゃないと言われる不憫な人達でもある)。これまでに聴いてきたa7foldの楽曲はもう少しスピード感があり、そしてメインのメロディーを変態的なほどにアレンジして繋げ、まだ続くのかよ!というのがa7foldに対して持っているイメージである。
しかし今作ではそういった要素が特に無いのだ。非常にゆっくりと、そして陰鬱な雰囲気の曲である。さすがにギターソロ部分はそれなりにメタルっぽくはあるのだが、まあ普通と言える範囲内である。しかし決して良くないということではない。もちろん普通に良曲として成立しているのだが、これまでのa7foldファンが聴いた時に果たして…という感想を持った。
もちろんアルバムに収録される1曲なので、全体的に盛り上がるアルバム内の途中で一休み的な立ち位置にある楽曲なのかもしれない。そればかりはアルバムの発売を待つしか確認する術がない。
別に取り繕うわけではないのだが、ドラム好きの管理人にはこの曲のドラムが結構刺さった。ゆっくりな曲なのでわりと単調ドラミングなのかと思いきや、結構動いている。そのドラミングをじっくりと聴ける曲だとも言える。
Avenged Sevenfoldという個性的なバンド
上でヘヴィメタルと書いたのだが、あくまでも一般論としてというか、強いて言うならというか、とにかくジャンルとして微妙な立ち位置にいるバンドだと思う。そして初期の頃のアルバムではとにかく1曲1曲が長い。胸焼けがしてきて、アルバム1枚を通して聴くのが結構しんどいくらいだ。だが、不思議とクセになって聴いてしまう魅力がある。テクニックは確かなものだと思うし、楽曲の構成も非常に凝っている。この辺は好き嫌いがはっきりと分かれるところだと思う。
…と、ここまで書いてきてSpotifyでa7foldの楽曲を調べてみたところ、案外長くなかった…。中には10分といった非常に長い曲もあるのだが、大体は5~6分、せいぜい7分くらいである。上にも書いたのだが楽曲の構成が凝っている、素直に言えばクドいくらいなので(決して悪い意味ではない)長く感じるのかもしれない。他にa7foldのようなバンドはなかなかいないだろう。替えのきかないバンドなのだ。
新作に収録されている楽曲がどのようなものになるのかは現時点ではまだわからない。恐らくリリースまでにあと1~2曲は先行リリースされると思うので、そちらをチェックしつつリリースを待ちたい。
