【レビュー】Deftones – Ohms

【レビュー】Deftones – Ohms
     

概要

2016年にリリースされた前作「Gore」以来、約4年ぶりとなる新作「Ohms」。2020/9/25リリース。90年代以降のハードロックを語る上では欠かせないTerry Dateがプロデュース、ミックスを務めている。

Deftones、「ゴア」に続くニューアルバム!

前作『Gore』(2016年リリース)より約4年ぶりとなった最新作。LAのHenson StudiosとTrainwreck Studiosにて制作が行われ、代表作『Adrenaline』(1995年)、『Around the Fur』(1997年)『White Pony』(2000年)でもタッグを組んできた盟友Terry Dateがプロデュースおよびエンジニアを務める。

(WARNER MUSIC JAPAN)

▼Deftones – Ohms (Official Music Video)

▼Deftones – Genesis (Official Music Video)


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曲リスト

M-1 Genesis / ジェネシス

M-2 Ceremony / セレモニー

M-3 Urantia / ウランティア

M-4 Error / エラー

M-5 The Spell Of Mathematics / ザ・スペル・オブ・マセマティクス

M-6 Pompeji / ポンペイ

M-7 This Link Is Dead / ディス・リンク・イズ・デッド

M-8 Radiant City / レディアント・シティー

M-9 Headless / ヘッドレス

M-10 Ohms / オームズ



聴いてみた

概要にも書いたが、本作はTerry Date(テリー・デイト)がプロデュースとミックスを務めている。90年代以降のハードロックファンであれば、ジャケット裏にこの名前を見つけた瞬間に良盤と判断するだろう。以上、レビュー終わり…でも良いくらいだ。なにせTerry Dateなのだから。

本作、というかDeftonesはニューメタルに分類されるだろう。そしてまさにニューメタルという楽曲が収録されているアルバムである。ヘビーなリフ、空間系のエフェクトがかかった少し幻想的とも言えるボーカル。ギターソロではなくリフで聴かせるところもまさにニューメタルだ。そしてTerry Date節と言い換えても良いかもしれない。

僕が最初にDeftonesを聴いたのは、2000年リリースの4th(3rd?)「ホワイト・ポニー」だったと思う。当時は空前のミクスチャーロックブームからニュー・メタル、メタルコアへと変遷していった時代だ。(記憶が正しければ、Limp Bizkitの曲の歌詞にDeftonesが出てくるものがあったと思う。まさにその辺の時代だったのだ。)

アルバムのリリースは大体3~4年おきと、それほどリリースの多いバンドでは無いが、それでもニューメタルというジャンルを築いたバンドの一つであり、2000年代以降のロックの形を決定づけたとも言って良いと思っている。


とまあ、歴史の講釈はこれくらいにして、本アルバムの曲について書いておこう。

繰り返しになってしまうが、一番の特徴はヘビーなリフである。そしてリフとは対称的にクリーンなボーカル。ヘビーでありつつメロディックな感じだ。正直に言うと、今の若い人がこれを聴いても微妙な反応かもしれない。活動が20年を超えて同ジャンルのフォロワーがたくさん出てきている中で、Deftonesまで遡る人がどれくらいいるだろう。しかしこれが元祖なのだ。

7弦ギターに5弦ベースが奏でるリフに皆酔いしれていたのた。そして変わらず同じスタイルを貫く彼らには称賛を贈りたい。

ダメだ…ついつい昔話ばかりになってしまうのだが、90~00年代のロックを追ってきた同胞たちには間違いなく名盤となるだろう。そして今マンウィズやワンオクを聴いている人達にもぜひ聴いてほしいと思う。Deftonesという礎があっての今なのだ(と勝手に思っている)。


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