「Hurricane」先行リリース&MV公開
5/23にニューアルバム「Stranger To Love」をリリースするSENNAだが、同アルバムに収録される「Hurricane」が先行配信リリースされ、MVも公開された。同アルバムからは、すでに「Blackout」、「High Note」の2曲も先行配信リリースされている。
▼ SENNA – Hurricane (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
▼ Hurricane – Spotify
EMOということでよろしいか…?
5/23リリースのニューアルバム「Stranger To Love」から、「Hurricane」が先行配信リリースとなった。このブログでは以前にも一度SENNAを取り上げているのだが、すっかり忘れていて、今回記事を書くにあたってその音楽性をどう表現するかしばらく悩んだ。すると以前の自分が”ポストロック風エモ”と表現していて、なるほどな!と我ながら感心してしまった。
今回リリースされた「Hurricane」に関しても、スクリーモやポストハードコア系ではなくEMOと表現するのが一番しっくり来るだろう。EMOが流行したのはもう15年以上前だと思うので、散々聴いていた管理人も、EMOというものの音楽性を思い出すのにしばし時間がかかってしまう。「Hurricane」の前半1/4くらいはポストロックなのだ。クリーンに近いギターサウンド、手数は少ないが存在感のあるベースとドラムス、それらが作り出す切ない系メロディ。それはもうポストロックだ。
MV中のドラマとも連動しているのだが、その後は急にEMO系バンドサウンドになる。しかし特にギターに関しては、このブログでよく取り上げるヘヴィ系サウンドではない。オーバードライブくらいの優しい歪みとクリーンを上手く切り替えている。そしてどのパートが主張しすぎることもなく、全パートが主役である。中盤でスクリームパートがあるが、楽曲中で一番ヘヴィと言えるのはその部分だろうか。あとはEMOらしく、叙情的なサウンド、メロディで構成された綺麗な楽曲である。
EMOブームが去って久しい。もはや”エモい”というのは音楽用語ではなく若者言葉として定着してしまった感がある(それももう古いか…)。しかし音楽(のブーム)というのはファッションと同じで循環するものだと思う。以前流行ったものが、後年またブームになるということは全然あり得るだろう。そしてまた全く同じことを繰り返すのではなく、今の傾向に合わせたアレンジが加わるのも面白いところである。別に”SENNAがEMOリバイバルの先駆者である”みたいな偉そうな事を言うつもりは全く無いのだが、昔聴いていたような楽曲を、令和のこの時代にまた耳にするとついテンションが上ってしまう。
最後に余談だが、学生時代にオーストラリアから来た留学生に、「EMOはエモじゃなくてイモだよ」と言われたのを今でも強烈に覚えている。皆さん、ネイティヴの発音ではイモです。