「Vital Signs」先行リリース&MV公開
来年1/28にデビューアルバム「Vital Signs」をリリースするUK出身のオルタナティヴバンドOVERSIZEだが、同アルバムのタイトル曲となる「Vital Signs」を先行配信リリースし、MVも公開された。
▼ OVERSIZE – Vital Signs (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
▼ Vital Signs – Spotify
2000年代のオルタナティヴ的
2025/1/28リリースのデビューアルバム「Vital Signs」から、タイトル曲となる「Vital Signs」が先行配信リリースとなった。デビューアルバムということでまだバンドの情報も少ないため、所属レーベルの公式ページから情報をまとめてみよう。
OVERSIZEはイングランド南西部で結成。90年代のオルタナティヴを愛してやまないが、決してそれに囚われることはせずに楽曲を制作している、ということくらいしか具体的な情報は無い…。そして上には「2000年代のオルタナティヴ的」と書いたが、実際には90年代リスペクトだったようだ。いずれにしても管理人と同年代以上で、同時期の音楽を聴いてきた人であれば、「Vital Signs」を一聴して”あの頃”のオルタナティヴ感を感じ取ることが出来るだろう。
ボーカルも楽器隊も空間系のエフェクトがかけられており、ハッキリとはしていない。ついてに言えばMVの映像に関してもぼけや滲みではっきりしていない。つまりその雰囲気こそがその時期のオルタナティヴというものだったのだ。2サビ終わりの2:27辺りからは少し激しめのリフもあり、グランジ感もある。グランジもオルタナティヴの一部という話はあるが…。このある意味では病的な感じもするような気だるい雰囲気の中で、絞り出すように、そして少しヘヴィなフレーズも織り交ぜながら音楽を吐き出すような感じがまた当時を彷彿とさせる。
とは言え本人たちは当時のオルタナティヴをリスペクトしつつも、それをそのままなぞることには興味が無いようだ。もちろん多大な影響を受けているだろうから似ているのは当然としても、そこに自分たちのやりたいこと、目指す音楽を織り交ぜているのがOVERSIZE流ということだろう。
普段はメタル方面の記事ばかり書いている管理人だが、元々音楽にドハマリしたのは90年代後半から2000年代の音楽がきっかけである。そのためこういったジャンルに関しては自分の音楽の原点とカッコよく言うことも出来る。ここまで当時の雰囲気を出されてしまっては、まずはちょっとアルバムを聴いてみようかという気にさせられた。