「Calm Down」MV公開
3/17にニューアルバム「Tell Me I’m Alive」をリリースしたAll Time Lowだが、同アルバムに収録されている「Calm Down」のMVが公開された。
スタジオアルバムとしては2020年にリリースされた「Wake Up, Sunshine」以来、約3年ぶりの新作となる。
▼All Time Low: Calm Down [OFFICIAL VIDEO]
▼Tell Me I’m Alive – Spotify
ポップパンクというよりはもはやポップ(ス)だが
アルバム全曲を通してというわけではないのだが、少なくともこの楽曲に関してはほぼほぼポップスである。そういった点では普段このサイトで取り上げるタイプのバンドではないのだが、とは言えグリーン・デイやBlink 182の影響を強く受けていると言われたら無視もできない。
何となく批判的な書き出しになってしまったが、管理人はこのジャンルは決して嫌いではない。かつてポップパンクやスケーターパンクの全盛期であった90年代~2000年代初頭に青春時代を送っていたのだ。少ない小遣いをやり繰りしてCDを購入していた、まさに管理人の原点とも言えるジャンルである。
そして聴いていて思ったのは、ここまでどストレートなポップパンクは最近あまり聴かないな、ということである。かつてはFat Wreck ChordsやDrive-Thru Recordsといったレーベルにこういったバンドが沢山いたのだが…(知らなかったのだが、Drive-Thru Recordsはすでに無いらしい…)。
大流行したが故に飽きられたのか、今の若い人はそもそもバンド音楽にあまり興味が無いのか。楽器初心者が取っ付きやすいジャンルでもあるため、最初はみんなパワーコードでポップパンク(のマネごと)をしていたものだが、バンドブームももはや過去のものである。
(良い意味で)聞き流せるアルバム
マイナスな話題ばかりになってしまったが、アルバムとしては普通に良いものになっていると思う。非常に安っぽい表現だが、晴れた日にドライブしながら聴きたいアルバムだ。曲の構成が…とか、リフが…とか、ソロが…とか、細かいことは何も気にせず、ただただキャッチーな音楽を聴き流す、そんなアルバムだと思う。
上にも書いたように、グリーン・デイやBlink 182の影響を受けているとのことだが、楽曲を聴いていてその辺の影響は特に感じない。その2つのバンドにはポップパンクといったようなジャンルで一括りに出来ない部分があると思うのだが、All Time Lowはただひたすら真っすぐにポップパンクである。どちらが良い、悪いではなく、単純に今の気分ではどっちが聴きたいかという話だろう。
あとは今20代後半~30代以上の音楽ファンはノスタルジックな気分になるかもしれない。ポップパンクのこの感じが懐かしいのだ。最近はメタル方面ばかり取り上げているこのサイトだが、たまにはこういうのも良いなと思える、そんなアルバムである。