「Show Me How」先行配信リリース&ビジュアライザー公開
ニューアルバム「But Here We Are」のリリースが6/2と目前に迫っているFoo Fightersだが、同アルバムに収録される「Show Me How」が先行配信リリースされ、同時にビジュアライザーも公開された。
同アルバムからは「Rescued」、「Under You」に続いて3曲目の先行リリースとなる。
▼Foo Fighters – Show Me How
▼Show Me How – Spotify
浮遊感のあるバラード曲
もはや今さらだが、ドラマーのテイラー・ホーキンスが亡くなってから制作・リリースされる本作。アルバムタイトルの「But Here We Are(それでも俺達はここにいる)」からしても、”それでも”乗り越え、前にに進もうとする感じがする。どうやら最近新ドラマーも決まったらしいので、確実に前に進んでいるようだ。
「Show Me How」はバラード曲と言って良いだろう。まあ悪く言ってしまうとコレ!という決め手が無いバラード曲とも感じてしまいそだが、逆にここまでグランジ感を出す(出せる)バンドが今いるだろうか。今時のバンドは別にグランジを目指していないと言われてしまったらそれまでなのだが、Garbageと並んでかつてのグランジブームを今に伝える貴重なバンドと言えるだろう。
音としてはハイハットのカチカチ音が全体を通して妙に目立ち、そして心地よい。合わせてギターのエフェクトの浮遊感もあり、何というか”現実離れ感”を与えてくれる。ビジュアライザーについても綺麗な自然の映像が使われており、リラックスして聴ける曲である。
もちろんFoo Fightersの楽曲が全て大人しくなってしまったわけではなく、先行リリースされている楽曲の中にもフーファイらしいバンドサウンドは顕在だ。
今作は2021年にリリースされた「Medicine At Midnight」から約2年ぶりのスタジオアルバムとなるが、1995年の1st「Foo Fighters」からコンスタントに2~3年おきに新作をリリースし続けているのは、それだけでも凄いことだろう。どうしたって「元ニルヴァーナの」が付いて回るデイブ・グロールだが、キャリアとしては完全にFoo Fightersのフロントマンとしての地位を確率している。新しいドラマーを向けて今後のフーファイがまたどうなっていくのか、非常に楽しみである。
