「Beyond」先行配信リリース&MV公開
言わずとしれたSlipknotのフロントマン、コリィ・テイラー。初のソロアルバム「CMFT」が2020年10月にリリースされたが、2作目となる「CMF2」が9/15にリリース予定となっている。
その「CMF2」に収録される(と思われる)新曲「Beyond」が先行配信リリースされ、同時にMVも公開された。
▼Corey Taylor – Beyond (Official Music Video)
▼Beyond – Spotify
焦点の定まったソロ楽曲
管理人個人の率直な感想を申し上げると、前作「CMFT」の収録曲はいまいちピンとこなかった。何というかコリィ・テイラーがSlipknotから意識的に距離をおいて、やりたい事をたくさん詰め込んだイメージだった。それはそれでソロアルバムとしての面白さだとは思うが、楽曲自体はあまり…という感じだったのだ。
しかし次作「CMF2」に収録される(と思われる)「Beyond」は明らかに違う感じがする。Slipknotとは明らかに異なる”アメリカン・ロック”路線とでも言うべきか。まあ、まだこの1曲しか判断材料が無いので、それでアルバムを判断するのは絶対違うのだが。
Stone Sourは楽曲の路線で言うとSlipknot寄りであった。しかし「Beyond」違う。メタルっぽさ、演奏のテクニカルさは比べるべくも無いが、コリィ・テイラー自身がギターを弾き、直球のアメリカン・ロックを聴かせてくれるのだから、これぞ求めていたソロ曲という感じである。ついでにコリィの声が楽曲の雰囲気によく合っている。
敢えてソロでやるということ
バンドをやっているアーティストがソロで楽曲をリリースした場合、ソロ曲の方が本来やりたい路線であるというのはよく言われる話である。コリィがそうなのかはわからないが、Slipknotが1stアルバム「Slipknot」をリリースして早24年である。いい加減もうSlipknotをやめたいと思っているとは思わないが(思いたくないが)、一息ついて別路線の楽曲に移ったところで、誰が批判できるだろうか。むしろコリィの多彩な面を観られて、聴けてありがたいものである。
まあ最初にも書いたように、まだニューアルバムから先行リリースされた1曲目である。まだリリースまでは4ヶ月程度あるし、追加で2~3曲は先行リリースされるだろう。そこではまたどういった楽曲を聴かせてくれるのか非常に楽しみである。