New Found Gloryが2017年リリースの「Makes Me Sick」以来、3年ぶり10作目のスタジオアルバム「Forever + Ever x Infinity」を7/8にリリースした。
今作は原点回帰を図ったパンク・メロコア全開のアルバムになっているとのこと。
▼New Found Glory – Greatest Of All Time (Official Music Video)
僕がNew Found Gloryのアルバムを買う(聴く)のは、2004年リリースの「Catalyst」以来、約15年ぶりとなる。その点を踏まえてレビューを書いて行きたい。

曲リスト
聴いてみた
まず僕はNFGがあまり好きでは無かったということを書いておく。
先にも書いたが、2004年リリースの「Catalyst」を聴いた時に、ちょっとポップ寄り過ぎる、そして声がちょっと苦手だと感じた。当時からすでに有名なバンドではあったが、他にメロコア系バンドはたくさんいるし、別にNFGを聴かなくても良いなと思ったのだ。当時はね。
そして約15年ぶりに購入した今作。Amazonでリリース予定の新作をバーっと眺めていて、たまたま目に止まったのだ。そして「原点回帰」という文字が妙に気になって購入した。
聴いてみて驚いた。すごく良い。
まずはギターリフがジャキジャキと少し重めになっている。それによって少しポップ過ぎると感じた部分が解消されているのだ。ポップパンク>メロコアだったのが、ポップパンク<メロコアになっている。
レーベルをEulogy Recordings→Epitaph→Hopeless Recordsと移籍しているようなので、それによって制作環境も移り変わり、音に変化が出ているのかもしれない。
そして声に関しても特に気にならなくなっていた。まあ、15年も経てば好みも聴こえ方も変わってくるよね。人間だもの。
レビューといっても、曲の構成などについてごちゃごちゃと語ることは無い。
強いて言うなら、11曲目の「THE WAY YOU DESERVE」のBメロが僕のメロディー涙腺に響いた。やっぱメロコアってこういう泣きメロありきだよね。
…と、多少は注目すべきポイントもあるが、これは「とことん頭を空っぽにして聴けるアルバム2020」だ。
最近はメタルとか、ポストロックとか、ジャズとか、聴きながら色々と考えてしまうことが多い。「このフレーズが良いな」とか、「ここは単純な繰り返しじゃなくて少しずつ変えてるんだな」とか、もちろん音楽を楽しんではいるんだけど、無心にはなれない。
その点NFGは何も考えなくて良い(良い意味で)。明るいメロディーと勢いに身を任せるだけで良い。
この記事を書いているのは9/13で夏というより残暑、しかも新型コロナウイルスの影響で外出もあまり出来ないという状況でアレなのだが、これはぜひ車の中で聴きたい。できれば海沿いの道。左手が海、右手が山というシチュエーションが望ましい。空には大きな入道雲ね。車はピックアップトラックが良いな。
というわけで曲の中身に関しては何も書いてないけど、細かいことはいいんだよ!楽しもう。
