概要
Aldiousがデビュー10周年となる2020年にリリースしたベストアルバム「Evoke 2010-2020」に続く第二弾。
Aldiousのデビュー10周年となる2020年。
第1弾として3月にリリースされたリレコーディング・ベストアルバム『Evoke 2010-2020』に続く第2弾として、
1作目にも引けを取らない人気楽曲を収録した『EvokeⅡ 2010-2020 』のリリースが9月30日(水)に決定しました。
全曲、新ヴォーカリストR!N(Vo)によるリレコーディング・ヴァージョンとなります。
(Aldious Official)

曲リスト
1. Luft
2. Re:fire
3. Believe Myself
4. Reincarnation
5. 愛しい男
6. Confusion
7. White Crow
8. STEP
9. fragile
聴いてみた
「Evoke 2010-2020」にはわりとメジャー寄りな曲が収録されているが、このⅡでは少しマイナーな曲も収録されている。逆に言うと、そこまでメジャーではないが、メンバーが好きな曲が選ばれていると言えるだろう。
とはいえ「Luft」や「Re:fire」「Believe Myself」など、メタラーには堪らない熱い曲が続く。しかし後半ではうってかわってバラード曲も収録されている。しかしメタラーはもちろん美メロが好きであるから、バラードであっても素晴らしい。
以前にも別のレビューで書いたことがあるが、僕は音楽を聴く際にボーカルはほとんど意識していない。演奏の方が好きで、ギター・ベース・ドラムに注目しているからだ。しかしR!Nのボーカルは本当に素晴らしいと思う。高音でのシャウトだけではなく、低音もしっかりと出ているし、何よりも声が綺麗だと思う。(もちろん今までのRamiがイマイチだっということではない。)
コロナ問題、ソーシャルディスタンスの関係からR!N + エンジニア(だけ?)という体制でリレコーディングを行ったらしいのだが、一応新メンバーかつ、他メンバー不在という状況でここまで完璧に歌えるものだろうか…さすがはプロという陳腐な言葉しか出てこないのだが…。
ちなみにUSENの「音ナ図鑑」という番組のパーソナリティをAldiousのYoshiとR!Nが務めているのだが、その中でもこのアルバムの選曲、制作過程について聴くことができる。この記事を公開する頃にはUSENでの放送は終わってしまっているかもしれないが、YouTubeでも聴くことが出来る。
▼2020年10月5日からのパーソナリティはAldious!「音ナ図鑑」by USEN
あと最近のAldiousで注目すべき点は、自宅での作業環境構築に力を入れているという点だ。まあ自宅にレコーディング、制作環境を構築しているアーティストは多いと思うが、Aldiousはリハも全員リモートで行うなど、一歩先を行っている。コロナ禍での働き方改革ではないが、このように状況を憂うだけではなく、出来ることを始める、状況に合わせて変えていくというのは誰にとっても今必要とされていることだろう。音楽のサブスク配信が開始されたばかりの頃にも言われていたことだが、このようにいち早く変われるかどうかも非常に重要な点だろう。
Aldiousの音楽としては、R!Nが加入してからの新曲を早く聴きたいと思っているのだが、メンバーたちもそうしたいと言っているのをインタビューか何かで見た気がするので、近い内に叶ってしまうかもしれない。
最後に、Aldiousに直接は関係ないのだが、R!NがGemie名義で参加しているこちらの曲・演奏が非常に素晴らしいので、ぜひ聴いてみて欲しい。
▼Hiroyuki Sawano / Project【emU】 “Attack on Titan” suite
