The Smashing Pumpkins、アルバム「ATUM」から「Spellbinding」のMVを公開

The Smashing Pumpkins、アルバム「ATUM」から「Spellbinding」のMVを公開
     

「Spellbinding」MV公開

5月に全33曲収録の超大作「ATUM」をリリースしたThe Smashing Pumpkinsだが、同アルバムのDisc3、最後から2番目に収録されている「Spellbinding」のMVが公開された。

The Smashing Pumpkins – Spellbinding (Official Music Video)

Spellbinding – ATUM

もうグランジではないが

中学生の頃からすでに20年以上のスマパンファンである管理人であるが、正直「ATUM」はまだ全く聴き込めていない。理由は曲数からして超大作すぎるというのが主な理由である。昔から多作で知られるスマパンだが、説明不要の名盤「メロンコリー~」の続編的位置づけということだが、28年の時を経て、33曲もの楽曲を収録したアルバムをリリースするとは誰が予想できるだろうか。

そしてこのアルバムに限った話ではなく、復活後からはかつてのグランジ色ほぼ失われている。まあ「失われている」と書くとマイナスのイメージがあるが、かつてのグランジブームからは四半世紀が経っているのだから、曲調が変わったとしても別に不思議なことでは無い。ただ、かつてのスマパンファンからすると、正直物足りなさを感じてしまうのではないかとも思う。

今作では特にシンセが多用されているように感じる。賛否両論ある「Adore」ほどではないが、バンドサウンドはあまり強くない。ただその中では「Spellbinding」は比較的バンドサウンド感の強い楽曲である。そして特にサビのメロディーはキャッチーだ。しかしそこに漂う漠然とした寂しさというか、物悲しさみたいなものは、間違いなくスマパンなのである。

残念な点としては、ジミー・チェンバレンのドラミングがかつてほどの勢いを持っていないということだ。別に衰えたとかではなくて、曲調に合わせてそのようになっているのかもしれないが。ドラムを聴いて、あまりの格好良さに血の気が引いたのは後にも先にもジミー・チェンバレンだけである。ソロアルバムももちろん購入している。それくらいジミー・チェンバレンが好きな管理人としては、やはりかつてのようなバチバチのドラミングが聴きたいと思ってしまう。

でもビリー・コーガン、ジェームス・イハ、ジミー・チェンバレンがまた一緒にスマパンをやっているというだけでも嬉しいというのが正直なところだ。楽曲ではなくてそこで評価してしまうのも問題だとは思うが、管理人がスマパンを好きになったタイミングではすでに解散していたのだ。そのバンドが今完全なオリジナルメンバーでは無いとは言え、リアルタイムで活動しているのを見られるというのは非常に嬉しいことなのだ。

超有名なバンドであり、活動歴も長く、途中で色々あったバンドだけに、感じることは人それぞれだろう。だが、こうやってまた新作を届けてくれるだけでも嬉しいのだ。

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