「Live Forever」MV公開
6月にニューアルバム「Tomorrow Never Comes」をリリースしたRancidだが、同アルバムに収録されている「Live Forever」のMVが公開された。本アルバムに収録されているMVは一貫してモノクロ+(スタジオ)ライブ風のものだったが、今回もそれに倣ったMVとなっている。
▼Rancid – “Live Forever”
▼Tomorrow Never Comes – Spotify
1分30秒でRancidらしさを出し切る凄さ
アルバム「Tomorrow Never Comes」がリリースされて少し時間が経ったが、今回その収録曲の中から「Live Forever」のMVが新たに公開された。これまでに公開されてきたMVはスタジオライブの様子だったが、今回は恐らく何らかのフェスでのライブ映像が使われているものと思われる。
ギター・ボーカルのティム・アームストロングは今年で57歳である。他のメンバーもそれ相応に歳を重ねたオジサンなのであるが、何というかバンド全体に”やんちゃ”という筋が一本通っている感じは昔も今も変わらない。
「Live Forever」はトータル1分21秒という短さである。Rancidの楽曲の中では決して短い方というわけではないが、一般的な楽曲で言えばようやく1サビに入るかどうかという所だろう。しかしどこの国の誰が聴いても、一聴してRancidの楽曲だとわかるだろう。ティム・アームストロングの声が特徴的だからと言えばまあそうなのだが、パンク・メロコアバンドが他にも星の数ほどいる中で、やはりRancidは他のバンドには代えがたい、Rancidにしか表現できないものだと思う。それが1分半弱で全て表現されている。そしてそのスタイルを30年以上続けていて、なお一線で活躍している。これはもう”Rancid”というジャンルと言っても過言ではない。
前作「Trouble Maker」のリリースが2017年なので、今回の「Tomorrow Never Comes」のリリースまでには結構時間が空いているのだが、何も足さない、何も引かないRancidである。管理人が中学生の頃に初めて聴いた「…And Out Come The Wolves」から何も変わっていない。それから20数年が経って、数え切れないほどのアーティストのアルバムを聴いてきたわけだが、Rancidを聴くと実家に帰ってきたような安心感がある。実家の近くの定食屋のような、決して贅沢でも最高に美味いものではないが、間違いの無い味。自分にとってRancidはそんなバンドである。