「A moving scenery」MV公開
7/5に通算10作目となるアルバム「biotop」をリリースしたjizueだが、同アルバムのオープニング曲である「A moving scenery」のMVが公開された。
▼jizue 「A moving scenery」 Official Music Video
▼biotop – Spotify
早さとクオリティ
管理人が最初にjizueを聴いたのはたしか「novel」だと思うのだが、あっという間に10作目のアルバムリリースである。EP等も含めると、ほぼ年一で新作をリリースしているような状況で、一般的に見たら凄まじいリリーススピードである。
「A moving scenery」はアルバムのオープニングを飾る楽曲である。MVの朗らかな感じのするアニメ調と同様、ゆったりとしたメロディー、曲調である。以前はjizueをポスト・ロックバンドとして捉えていたのだが、最近のアルバムを聴いているとインストゥルメンタルバンドという感じだろうか。
ゆったりとしたメロディーでありつつも、ドラムの展開は非常にテクニカルで、全く聴いていて飽きさせない。かといって一人で悪目立ちするわけでもなく、うまく溶け込んでいる。そういった所がjizueの一番好きな点である。
2000年代末くらいからポストロックブームが始まったと思っているのだが、一段落した感がある。今はどちらかと言うとクラブ・ジャズ方面がブームになっている気がする。それはそれで大好きなので全く問題ないのだが、ピアノ・ドラム・ベース・ギターというシンプルな構成で作られる曲もまた良い。
LITEやmouse on the keys、toeなどのバンドの(アルバムとしての)新作リリースが途絶えて久しいが、毎年のように新作をリリースしてくれるjizueには感謝しか無い。それらのバンドも特に海外でのライブや、その他諸々の機会で楽曲を耳にする機会はあるのだが、やはりEPやアルバムとして新作を届けて欲しいという気持ちがあるのだ。
「biotop」はもちろん購入済みなのだが、夏晴れの日に涼しい室内でゆったりと聴きたくなるアルバムである。普段はメタル方面の管理人だが、時には耳が疲れていることもある。そんな時に一服の清涼剤として聴ける。そんな美しいアルバムである。