新曲「Oblivion」リリース&MV公開
Alkaline Trioが新曲「Oblivion」を配信リリースし、MVも公開された。新曲リリースとしては、昨年1月にリリースされた最新アルバム「Blood, Hair, And Eyeballs」のボーナストラックとして、8月に「The Sacrifice」、「At Sickness」の2曲を配信リリースして以来になると思われる。
▼ Alkaline Trio – Oblivion (Official Video)
▼ Oblivion – Spotify
大人のポップ・パンク
Alkaline Trioの久々となる新曲「Oblivion」が配信リリースとなった。上にも書いたように、完全新曲のリリースとしては昨年9月以来、約10ヶ月ぶりになる。blink 182のギター&ボーカルからMatt Skibaが離れて本格的にAlkaline Trioとしての活動を再開し、リリースされたアルバムが「Blood, Hair, And Eyeballs」だ。”シングル”のリリースとしてはその時以来と言っても良いかもしれない。
曲名の「Oblivion」は「忘却」という意味だ。歌詞まで読み込めてはいないのだが、MVでは(おそらく)第二次世界大戦あたりから現代までの有名な映像を繋ぎ合わせて作られている。歴史的に重要なシーンであっても、我々現代人の普段の生活の中では”忘却”されているというような意味合いがあるのかもしれない。
楽曲自体は非常にオーソドックスなポップ・パンクである。個人的にAlkaline TrioをAlkaline Trioたらしめているのは上にも挙げたMatt Skibaのボーカルだと思っている。(ポップ)パンクと言うと、とにかく勢いのある演奏とボーカルというイメージがあるが、Matt Skibaのボーカルは正反対だと思う。むしろ悲しみに溢れたオルタナティヴロック的なボーカリストだと思う。パンクでありつつも落ち着きのあるボーカル、そしてもちろん美メロというのは聴いていて心地が良いし、他に似たようなバンドを探してもなかなかいないだろう。
Matt Skibaはblink 182としての活動の方が若い人には印象が強いかもしれないが、他に変えの効かない唯一無二のAlkaline Trioのギター&ボーカルである。次作のリリースはまだ先の話だと思うが、末永く活動して欲しいし、歳を重ねても聴けるポップ・パンクである。