「X’s For Eyes」先行リリース&リリックビデオ公開
10/3にニューアルバム「X’s For Eyes」をリリースするThe Red Jumpsuit Apparatusだが、その表題曲となる「X’s For Eyes」が先行配信リリースされ、リリックビデオも公開された。同アルバムからは「Home Improvement」、「Slipping Through (No Kings)」の2曲もすでに先行リリースされている。
▼ The Red Jumpsuit Apparatus – X’S For Eyes (Official Lyric Video)
▼ X’s For Eyes – Spotify
郷愁に近い何か
10/3リリースのニューアルバム「X’s For Eyes」から表題曲となる「X’s For Eyes」が先行配信リリースとなった。すでに2曲の新曲が先にリリースされていたので、やはりアルバムリリースが近かったようだ。スタジオアルバムとしては2018年リリースの5th「The Awakening」以来、約7年ぶりの新作となる。そして今作から管理人が信頼してやまないBetter Noise Music所属となっている。
以前の記事でも書いた気がするが、管理人は「Don’t You Fake It」しか聴いていない。2006年リリースの1stだが、それ以降は自分の中でエモ・ポップパンクブームが過ぎ去ってしまったのが一番の理由だ。しかし今でもそのジャケットデザインまで思い出せるくらいには好きだった…と思う。いかんせん20年前の話なので曲の詳細まで覚えているかと言うと微妙だが、当時はiPodに入れてジャケットを見ながら聴いていたような気がする。その程度と言えばその程度なのだが、上にも書いたように今作からBetter Noise Music所属となっているのだから、やはり聴かないというわけにはいかないだろう。
先にリリースされた2曲もそうだし、今回リリースされた「X’s For Eyes」も完全にポップパンク路線である。エモという感じではない。メタルやポストハードコアを取り上げることが非常に多いこのブログを見に来ている人が好きなジャンルかどうかは非常に微妙だが、管理人の音楽遍歴を語る上ではやはりポップパンクを無視することは出来ない。2006年当時はミクスチャーロックのブームから、ニュー・メタルやエモ、そしてスクリーモのブームに移り変わっている頃だったと思う。そういった背景もあって初期はエモ路線だったのだろう。思えば激動の時代だったように思う。ブームは次々と移り変わり、それに沿う形で新しいバンドが出ては消えていくような時代だった。ブームとか関係なく、サブスクで各自が好きなものを聴くような時代ではなかったのだ。
つい昔語りになってしまったが、The Red Jumpsuit ApparatusもVirgin、EMI、そしてBetter Noise Musicとレーベルを移り変わり、今ではポップパンクバンドである(そのEMIもすでに存在しないというのもエモい)。別にジャンルが変わることは悪いことではないし、20年も経てばやりたいことも変わってくるだろう。そして今の時代に、それなりのキャリアを積んだバンドのポップパンクが聴けるというのもある意味で貴重だと思う。テクニックや展開等を分析しながら音楽を聴くのも良いが、たまには肩の力を抜いて楽しむのも良いと思う。そんな曲である。