新曲「Make Me A Martyr」リリース&MV公開
イギリス出身のポストハードコアバンドCasketsが新曲「Make Me A Martyr」を配信リリースし、MVも公開された。新曲のシングルリリースとしては、2023年2月にリリースされた「By The Sound」以来となる。
▼ Caskets – Make Me A Martyr (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
▼ Make Me A Martyr – Spotify
ソフト系なポストハードコア
Casketsの新曲「Make Me A Martyr」が配信リリースとなった。”皆さんご存知”のような書き方をしているが、管理人も今回初めて知ったし、初めて聴いた。Casketsは2018年にイギリス リーズで結成。メンバーの加入や交代を経て、現在は5人組となっているポストハードコアバンドである(Marquee)。これまでに「Lost Souls」、「Reflections」の2枚のスタジオアルバムをリリース。EP「Ghost Like You」をリリースしている。
今回リリースされた「Make Me A Martyr」1曲のみを聴いて色々書いていくのもアレなのだが、「メロディの良さとエモーショナルな展開」と書かれている通りに感じた。一応ポストハードコアバンドと紹介されているものの、メロディで言えばまさにエモのようなエモーショナルさである。逆に言うと、かなり終盤の方までボーカルも演奏もクリーンなものが続く。終盤にはヘヴィ目なリフやシャウト等もあるが、いわゆるポストハードコアを期待してしまうと少し違うかもしれない(繰り返すが「Make Me A Martyr」だけの印象である)。
逆にエモ系が好きだけど、もう少しヘヴィさが欲しいという人には刺さるだろう(そんなピンポイントな人がいるのかどうかはわからないが…)。管理人はエモやスクリーモブームをリアルタイムで生きてきたし、ハマった世代なので上記のようなエクスキューズがあっても全然好きな曲調である。演奏面に関して言えば、かなりシンプルな感じだと思う。なのであまり分析的に聴くのでは無い。全体が合わさったメロディの美しさ、歌メロのエモーショナルな雰囲気を楽しむのが良いだろう。
この曲を聴いていて、エモ系のブームが去って久しいとは思うが、ポストハードコアというジャンルの中に内包されて、現在でも生き続けているような感じがした。普段から楽曲のジャンル分けなんて別にどうでも良いと繰り返し書いているのだが、しかしどうしたってジャンルによる楽曲の違いは存在する。最近では特に”ポストハードコア”というジャンルが人気だし、内包されているジャンルが多すぎるように感じる。だからこそ、ジャンルで一括りにせずに実際に聴いてみると色々な発見があって面白いとも言える。