概要
Bring Me the Horizonが10/30にリリースしたEP。2019年1月にリリースした「amo」以来、1年9ヶ月ぶりの新作となる。
EPには、今年6月に配信された「パラサイト・イヴ」、特撮映画をオマージュしたシュールなMVが話題となった「オベイ feat. ヤングブラッド」、また小島秀夫監督のPlayStation®4ゲーム『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』のために書き下ろしたことで注目を集めた「ルーデンス」など、計9曲を収録。また、今作で特に注目必至となっているのは盟友BABYMETALとの念願の初コラボ曲「キングスレイヤー」。
(Sony Music)

リリース情報
●配信
2020年10月30日配信リリース
●CD
輸入盤:2021年1月22日(金)発売予定
国内盤:2021年1月27日(水)発売予定
- Dear Diary
- Parasite Eve
- Teardrops
- Obey with YUNGBLUD
- Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
- Kingslayer ft. BABYMETAL
- 1×1 ft. Nova Twins
- Ludens
- One Day The Only Butterflies Left Will Be In Your Chest As You March Towards Your Death ft. Amy Lee
▼Spotify
聴いてみた
先行リリース曲が多いのでレビューを書くにも今さら感があるのだが、せっかくなので全体を通してのものを書いておこうと思う。
本EPはBring Me the Horizon(以下、BMTH)がポスト・ハードコアに回帰してきた作品だ。初期のBMTHはメタルコア・ハードコアであったが、近年ではエレクトロニコア(エレクトロ・ポップ)感が強かった。そのため初期からのファンにとってはちょっと微妙な感じであったのは否めないのではないだろうか。しかし本作のBMTHは、同ジャンルで言うとEnter Shikariがハードコアから離れつつあるのとは真逆に、回帰してきたと言える。
オープニング曲「Dear Diary,」から「Teardrops」「Obey」とヘビーなリフが続く。リフ自体は音楽ファンであればどこかで聴いたことがある感じのものだが、それはつまり”王道”ということなのでニヤリとしてしまう。では古臭いのかと言うと、今時のエレクトロニカ要素を組み合わせていることで、まったくそんなことは無い。
▼Bring Me The Horizon – Teardrops (Official Video)
そして誰もが気になるのは6曲目の「Kingslayer ft. BABYMETAL」である。これに関しては正直、話題作りとか、プロモーションとか、大人の事情とか、まあそんな感じだろうと考えてしまった汚い大人なのだが(BABYMETALは大好きである)、全力で土下座したい。BABYMETALファンということを抜きにしても、本EPで1、2を争う良曲だ。曲はもちろんBMTHなのだが、しっかりと”BABYMETALしている”。ヘビーでありながらもポップ・キャッチーなBABYMETALを上手くBMTHと組み合わせている。そしてメロディーも邦楽っぽいのだ(そこを具体的に説明できる知識と語彙力が無いのが歯がゆい)。
本作は間違いなく良盤だ。初期のBMTHが好きな人はもちろん、2000年代以降のニュー・メタル、メタルコアファンにも自身を持ってオススメできる。
強いてマイナス点を挙げるなら、ラスト9曲目のAmy Leeとのコラボだろう。Amy Leeと言われれば当然Evanescence感を期待してしまうのだが、ここでのAmy Leeは近年のボーカリストとしてのAmy Leeだ。ラストの曲らしくしっとりと歌い上げており、それはそれで良いのだが、やはり物足りなさを感じでしまったのは確かだ。
