4Wheels 9Lives
Ken Yokoyama名義のスタジオフルアルバムとしては、2015年にリリースされた「Sentimental Trash」以来、6年ぶりとなる「4Wheels 9Lives」。この記事執筆時点はApple MusicやSpotifyなどの主要音楽配信サービスでのサブスクは開始されていないようなので、CDを購入するのが一番早くて確実。
▼Ken Yokoyama 7th フルアルバム「4Wheels 9Lives」Trailer
2021年05月26日リリース

▼トラックリスト
- I’m Going Now , I Love You
- 4Wheels 9Lives
- Spark Of My Heart
- Have Hope
- Helpless Romantic
- Cry Baby
- MyParadise
- Angel
- Forever Yours
- On The Sunny Side Of The Street
- Without You
- While I’m Still Around
DVD「Shot at OPPA-LA」
- I’m Going Now , I Love You
- Cry Baby
- Out Alone
- Still I Got To Fight
- Angel
- Forever Yours
- Woh Oh
- Helpless Romantic
- While I’m Still Around
Review
かつてのメロコアブームで熱狂した人は絶対に買え!公開する可能性は0だ!
メロコアブームが去ってだいぶ経つが、それでも未だにこれだけド直球・ど真ん中のメロコアをやっているメジャーバンドがどれだけいるだろうか。1mmもブレることがないThe メロコアを聞くことができるアルバムだ。
全部同じに聞こえるという人もいるかもしれない。細かいことを考えるんじゃないよ。体で楽しむものなんだ。
1曲の長さは2~3分、アルバムを通して計30分超。まさにメロコアの教科書のようなアルバムだ。
▼Ken Yokoyama -4Wheels 9Lives(OFFICIAL VIDEO)
ちゃんと聞けばわかるが、全部同じなわけはない。
7.MyParadiseはスカパンク調の曲になっている。かつてFat Wreck Chordsの所属アーティストを貪るように聴いていた人は思わずニヤリとするだろう。しかし途中でバラード曲を挟んで緩急を付けるなどの小細工は一切なく、30分間全力疾走のメロコアを堪能できる。
とまあ、良い点を並べてきたのだが、これはあくまでも今現在30前後よりも上の世代の人向け。
今の10代、20代にこういうのは受けるのかな…とは正直思う。もちろん流行は移り変わるものだし、別に好きになれないからと言って責める気もない。ただ、かつての若者たちはこれで暴れまくって青春を謳歌していたのだという歴史は知っていて欲しいな。
今活躍している若手アーティストもみんな聴いてきているものだと思う。たぶん。
僕はメタルやプログレなどのテクニカルなものも好きでよく聞くのだが、これは何も考えずに楽しめるアルバムだ。もちろんテクニカルな音楽を聴いて、ここでタッピング!ここでハーモニクス!転調!とか色々分析しながら聴くのも好きだ。しかし、ただただ音に身を任せて楽しむという音楽の原点がメロコアにはあると思っている。
メロコアなんて早いだけで大した演奏してないから好かんという人がたまにいる。そういう人は本当に可愛そうだ。ハイテクにはハイテクの、ローテクにはローテクの面白さがあるのだ。
バイクで排気量マウントをとってくるオジサンがよくいるが、200馬力超えのエンジン、最新の電子制御てんこ盛りは素晴らしいが、低排気量のローテクバイクでトコトコ走るのも非常に面白いのだ。どんな分野でも、「これ以外は認めん!」というのは非常にもったいない。色々な楽しみに触れる機会を自ら失ってしまっている。
色々と脱線してしまったが、Melodious Hardcore is back!!!!