概要
a crowd of rebellion(以下、acor)が2020年11月11日にリリースした、「Ill」以来2年4ヶ月ぶりとなる4thフルアルバム。
リベリオン、ネクストディメンションへの覚醒を告げる4thアルバム
(WARNER MUSIC JAPAN)
曲リスト
1.Meteor
2.無罪者
3.Under The Split Tree
4.°OD。
5.SLANDER.
6.QED
7.UP TO ME
8.BLESS BY BLUE
9.coelacanth
10.Alone//Dite
11.KEEP THE DAY
12.MANIA
13.Stick VS MADDOG
14.hAngedmAn_A
15.Interlude-(NOT FOUND)
16.〔←REDO.〕
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聴いてみた
最初の数曲を聴いて、以前のようなカオティックな雰囲気は薄れて、良い意味できれいにまとまった曲になってるな・・・という方向のレビューになると思ったが、全部聴いてみるとまったくそんなことは無かった。カオティックなというのは、例えば「She’ll Never Forgive To Be Insulted. 」のような感じをイメージしている。サビのクリーンボイスとそれ以外のシャウト、それらと交錯する重厚なギターリフと転調の繰り返し。それは今作でも健在である。
とはいえ、サビのメロディーはよりクリーンになっていると感じた。それだけ聴いたらオリコンランキングに並ぶJ-POPのようにも感じる。そこにシャウトと激しい演奏で畳み掛けるというスタイルは実にacorらしい。メロディーやギターリフを聴くと2000年代のミクスチャーロック・ニューメタル・メタルコアに影響を受けていることは明白なのだが、それらを誰が聴いてもacorな音楽に昇華しているのは本当にすごいと思う。
アルバムの楽曲からは少しずれる話だが、あのWARNER MUSIC JAPANという超メジャーレーベルが、しかも日本人のバンドがこういった万人受けはしない楽曲をやるのをなぜ許しているのだろうか…?ある程度知名度が上がったら、もっとポップな路線にして裾野を広げようとする(そして99割は失敗して消えていく)というのが音楽業界の、ある意味決まった路線だと思うのだが…。acorは我関せずと言った感じで、独自の世界観を突き進んでいく。それは喜ばしいことなのだが、一度WARNERの中の人の話をじっくりと聞いてみたいものだ。
今作は19曲、トータル1時間超えの大作である。ボーカル2人の喉の手術、そしてコロナ禍で思うように活動できなかった分、今のacorの全てをぶつけた作品と言えるかもしれない。まあクリーン・シャウト共に以前と変わらない歌い方なので、喉は大丈夫なのだろうかと少し心配にもなるのだが…。そして今作限りでベースの脱退が発表された。これ以上acorに全力で取り組むことができないという理由だそうだが、円満な脱退なようだし、新しいベースが加入すればまたこれまでとは違ったacorになるかもしれない。acorの転換期とも言える「Zealot City」。これから先も楽しみになるアルバムだった。(ワーナーの中の人もよろしくおねがいします。)
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