「Foregone」リリックビデオ公開
ついに約4年ぶりとなるニューアルバム「Foregone」がリリースとなったIN FLAMESだが、同アルバムに収録される表題曲でもある「Foregone」のリリックビデオが公開された。
▼IN FLAMES – End The Transmission (OFFICIAL LYRIC VIDEO)
▼Foregone – Spotify
同じく収録されている「Foregone Pt. 2」はすでにMVが公開されているのだが、こちらに関してはリリックビデオという形になったようだ。
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元祖メロデス+原点回帰の破壊力
IN FLAMESはメロデス界では厳密に言えば元祖ではないのであろうが、非常に中心的な立役者であることは間違いない。そして今作「Foregone」は日本盤の帯にも書かれている通り原点回帰を図っているとのことだ。そのことは先行リリースされていた楽曲を聴いた時点でもすでに感じていた。
この元祖メロデスバンドが今ここで原点回帰するというのは破壊力が大きすぎる。メロデスももはや一般的な一つのジャンルとして確立しているため、別にIN FLAMESではなくでも良質なメロデスを聴くことは可能だ。しかしやはり1stアルバムリリースから30年弱の時を経て、原点に戻った音楽を聴かせてくれるというのは嬉しさしかない。特に人気・実力を兼ね備えていたイェスパーの脱退などを経た今、だ。
これだよこれ、しか言えないっす
で、早速アルバムをフラゲ出来たので聴いてみたのだが、まさに求めていたものがそこにあった。
アンダーソンのデスボイス、サビでのクリーンな声と美メロ、重厚なリフ、何も足さない、何も引かない、純粋で良質なメロデスが並んでいた。特にサビの美メロが際立っているように感じる(以前からそうではあるが)。失礼を承知で言えば、このおじさん達からどのような仕組みでこのような美メロが産まれるのか全く理解できない。
メタラーの中にもアンダーソンの声や歌い方がちょっと苦手で…という人も恐らくいると思うのだが、これはぜひ聴いてほしいと思う。むしろ普段メタルを聴かない人にも聴いて欲しい。それくらいにサビのメロディーの美しさが際立っているように感じた。
アルバムタイトルの「Foregone」は、直訳すると「(かなり)過去の、過ぎ去った」という意味である。そう、アルバムタイトルの時点ですでに原点回帰がネタバレされていたのだ。まあ一般的に「原点回帰」を謳ったものは星の数ほどもあると思う。多くは当時のものには敵わない、今の方が良い、といった感じで酷評されがちな気もするのだが、IN FLAMESにそれは当てはまらない。過去作を聴いてきたメタラーおじさん達は絶対にこの曲調のほうが好きなはずだし、そもそも文句を言う余地のないほどにレベルの高いアルバムになっているからだ。