「Mother May I (Tic Toc)」のリリックビデオ公開
Five Finger Death Punchが2020年2月にリリースしたアルバム「F8」だが、同アルバムに収録されている「Mother May I (Tic Toc)」のリリックビデオが公開された。同アルバムからは、3月にも「Making Monsters」のリリックビデオが公開されている。
▼ Five Finger Death Punch – Mother May I (Tic Toc) Official Lyric Video
▼ F8 – Spotify
大御所の域の渋メタル
どういった経緯なのかはわからないが、2025年になって2020年リリースの「F8」から「Mother May I (Tic Toc)」のリリックビデオが公開となった。近々「F8」のデラックス盤などがリリースになるのかと思ったのだが、特にそのような情報は見つけられなかった。いずれにせよ新しい映像を公開してもらえるのは、ファンにとっては間違いなく嬉しいので問題なしである。
日本版のWikiではディスコグラフィーも更新されていないため、日本での人気はどれくらいなのかわからないのだが、少なくともアメリカではかなりの人気を誇るバンドだと思う。活動開始が2005年なので、今年で20年選手ということになる。自分がオッサンなせいか、大御所と言うと80〜90年代から活動しているバンドというイメージなのだが、改めて20年という年月を考えれば、だいぶ大御所寄りの中堅という感じだろうか。
いかんせん5年前のアルバムなので管理人の記憶もだいぶ薄いのだが、「Mother May I (Tic Toc)」に関して言えば、テンポはかなりゆっくり目で、かなり重心低めのメタルという印象だ。タイトルに渋いと書いたのは、主にギターソロの印象から来ている。曲自体がスローテンポなので、当然ギターソロもテクニカル・高速ソロという感じでは無い。しかしそれによってどっしりとした渋めのギターソロが聞けるし、そして尺も結構長い。管理人的には、メタルはヘヴィかつ高速を理想と考えてしまいがちなのだが、このような、ある意味落ち着いたメタルだって十分魅力的であることを思い出させてくれる。
リリックビデオの方もかなり凝った作りになっている。MVと違ってリリックビデオは静止画の繋ぎ合わせに歌詞を載せているパターンが結構多い。別に”リリック”ビデオなのだからそれで十分なのだが、「Mother May I (Tic Toc)」ではかなり凝った映像となっている。むしろこのままMVで良いのではないかというくらいだ。鎌を持った死神という定番のモチーフが登場するのも、世界のメタラーオジサンたちがニヤッとするポイントだろう。