「No Loss, No Love」先行リリース&MV公開
3/7にニューアルバム「Tsunami Sea」をリリースするSpiritboxだが、同アルバムに収録される「No Loss, No Love」が先行配信リリースされ、MVも公開された。
▼ Spiritbox – No Loss, No Love (Official Music Video)
▼ No Loss, No Love – Spotify
3/7リリースのアルバム「Tsunami Sea」から「No Loss, No Love」が先行配信リリースとなった。スタジオアルバムとしては、デビューアルバムである2021年リリースの「Eternal Blue」以来の新作となる。とは言え、間にEPのリリースも挟んでいるため、そこまで久しぶりという感じもしないのだが。
Spiritboxの特徴といえば、やはりヘヴィなリフに載っかる女性ボーカルであるコートニー・ラプランテのデスボイスだろう。しかしそれは楽曲によって様々で、終始クリーンボイスでの楽曲もあったりする。しかし今回リリースされた「No Loss, No Love」は、完全にとは言い切れないものの”ほぼ”デスボイスのヘヴィな楽曲となっている。
”ほぼ”と書いたのは、例えば0:50辺りのところだ。ここはもう完全にバンドサウンドではなく、エレクトロニカ的なパートになっている。それがいかにも若いバンドっぽい感じがする。別にSpiritboxに限った話ではなく、昨今の特にポストハードコア的なバンではエレクトロニカとの組み合わせがごく当たり前のようになっている。今更説明不要だとは思うが、まさにエレクトロニコアというジャンルが確立されているくらいだ。管理人的にはエレクトロニカも好きなので、こういった融合は大歓迎である。
だがエレクトロニカを楽曲全体的にまぶしているわけではない。あくまでも曲中のアクセント的に使われているといった感じだ。それによってバンドサウンドパートもより引き立つような気がする。このように本来は全く異なるジャンルが交わるのは非常に面白い。2000年代前半にミクスチャーロックが流行ったが、それまではヘヴィロックにラップやターンテーブルを組み合わせるというのは、かなり突飛な発想だったに違いない。