新曲「Modern Life Is Lonely」リリース
8/28(9/18?)にニューアルバム「Modern Life Is Lonely」(🔎Amazon Music)をリリースするHolding Absenceだが、同アルバムのタイトル曲となる「Modern Life Is Lonely」が先行配信リリースされ、同時にリリックビデオも公開された。同アルバムからは「Whisper of a Dream」(🔎関連記事)、「Reflection」(🔎関連記事)、「Lucid Love」(🔎関連記事)の3曲もリードシングルとしてすでに先行リリースされている。
▶"💡今回リリースされた「Modern Life Is Lonely」に限らずだが、Holding Absenceのレコーディングではあえて完璧なピッチ補正などはせず、「声の震えや呼吸の息遣い、叫びに近いような感情の揺れ」をそのまま楽曲に残すという手法が取られている。また楽器録音に関しても、間違えずに正しく弾けていることよりも、「その時しか出せない偶然的な生々しさ」を優先しているという。つまり楽譜的な正しさ<生々しさや"人間的なリアル"さを重視しているわけだが、その手法には個人的には100%同意できる。全く隙が無く完璧なものは、得てして単調で面白くなかったりもすると思う。"
関連記事
▼ Holding Absence – Modern Life Is Lonely (Official Lyric Video)
▼ Modern Life Is Lonely – Amazon Music
▼ 「Modern Life Is Lonely」がタイトル曲となっているアルバム「Modern Life Is Lonely」!!(と、前作「The Noble Art Of Self Destruction」)
「現代生活の孤独」の表現
「Modern Life Is Lonely」では(も)ボーカルのLucas Woodlandが歌詞で一貫して描いてきた「つながりの中での孤独」をテーマにしている。具体的に言えば、SNSを通じて世界中の色々な人と密に繋がっているように感じるものの、冷静に考えるとまったくそんなことは無く、むしろより(真相的な)孤独を深めているではないか、ということである。
ほぼ同様のテーマを特に近年あつかっているのがRise Against(🔎Rise Againstの記事まとめ)である。近年のRise Againstの新曲紹介記事では、おそらく毎回その同じテーマについて書いているような気がするくらいだ。そしてRise Againstはもう少し踏み込んでおり、その「現代の孤独感」を少しでも解消するために、実際にファンをMVの撮影に招いてエキストラとして登場させたり(🔎関連記事)、ファンが集うイベントなども行っているくらいだ。
話が少し沿れてしまったが、Holding Absenceの曲ではそういった現状を嘆くだけではなく、受け入れて肯定することで乗り越えることがテーマでもある。それを表現するのがHolding Absenceの「叙情的で美しくも切ないメロディ」であり、それこそが彼らの魅力であり美学でもあるのだ。
ハイパーポップ要素も継続しているタイトル曲
6月にリリースされた「Lucid Love」では、「バンド史上最も過激なハイパーポップへの挑戦」が主題となっていた(それだけ聞いても全くピンとこないと思うので、ぜひ記事で確認して欲しい→🔎紹介記事)。具体的にはこれまでのポスト・ハードコア路線とはまた異なり、エレクトロニカ要素が全体的に大胆に取り入れられている、ということである。
それは「Lucid Love」だけの実験的なアプローチかと思っていたのだが、個人的にはそのアプローチは今回の「Modern Life Is Lonely」でも継続して取られていると思う。サビ以外はほぼエレクトロニカなのである(エレクトロ・ポップ的とも言えるかもしれない)。
正直、この路線はこれまでのHolding Absenceファンにとっては受け入れがたい人も少なくないかもしれない。しかし完全に飽和状態にあるポスト・ハードコア界隈から一歩別の道に歩みだす前向きな変更とも言えるだろう。そして曲全体がエレクトロニカなわけではもちろん無い。逆にサビに関してはこれまでのポスト・ハードコア路線を踏襲しており、それが狙ったものかどうかはわからないが、サビだけが非常にヘヴィなことによって、よりそのヘヴィさが良い意味で際立っているようにも感じる。
ついにニューアルバムのタイトル曲がリリースされたわけだが、アルバム全体がどのような構成になっているのかはもちろんまだわからない。しかし少なからず「ハイパーポップ」に寄っていっていることは確かだろう。























