冷涼な浮遊感と重厚リフの交錯!現代メタルシーンの寵児が放つ壮大な映像美
カナダ・バンクーバー島出身のオルタナティヴ・メタル/プログレッシブ・ポストハードコア・バンド Spiritbox(スピリットボックス)が、高評価を獲得した話題のEP『The Fear of Fear』より「Too Close / Too Late」のオフィシャルミュージックビデオを公式YouTubeにて公開した。
名門 Rise Records / Pale Chord から放たれた本作。映像監督にはバンドの長年のヴィジョンを手掛けてきた Jensen Noen(ジェンセン・ノーエン)を起用し、モノトーンを基調とした洗練されたライティングと幻想的なロケーションにより、楽曲が持つ冷涼な世界観を見事に視覚化している。
▶"💡ヴォーカルのコートニー・ラプラント(Courtney LaPlante)とギタリストのマイク・ストリンガー(Mike Stringer)を中心に結成されたSpiritbox。グラミー賞ノミネートを果たすなど、ジャンルを超越した圧倒的なポップ・センスと変幻自在のヘヴィネスで世界の音楽シーンを席巻し続けている。"
▼ Spiritbox – Too Close / Too Late (Official Music Video)
▼ The Fear of Fear – Amazon Music
▼ 「Too Close / Too Late」も収録されているEP「The Fear of Fear」!!
引き返すことのできない境目で揺れる葛藤と孤立感
タイトルが示す「近づきすぎた、そして手遅れだった(Too Close / Too Late)」という言葉の通り、楽曲の中では手遅れになってしまった状況や、限界に達した内面的な抗いが重厚に描かれている。
英語歌詞の直接掲載は避けるが、紡がれているのは望む場所や救いへと手を伸ばしながらも、すでに引き返すことのできない深みへと落ちていく切迫した焦燥感だ。自分自身の弱さや過去の記憶と対峙し、他者との距離感に苛まれながらも、暗闇の中で自らの存在を繋ぎ止めようとする切実な祈りが歌われている。
コートニーのウィスパー交じりの透き通るクリーン・ボーカルと、感情を露わにする激情のシャウトのコントラストが、内面で崩壊していく精神の脆さと力強さを克明に浮かび上がらせる。
繊細なエレクトロニクスとプログレッシブなアンサンブルの美学
サウンド構成における最大の聴きどころは、美しく透き通るようなシンセ・パッドの浮遊感と、ヘヴィに刻まれる8弦ギターのグルーヴが見事に融合したダイナミックな展開だ。
サビに向けて一気に視界が開けるキャッチーなメロディラインは、ポスト・ロック的な空間処理と相まって圧倒的なカタルシスを生み出す。後半にかけてビルドアップしていくリズム隊のボトムの重厚さは、単なるキャッチーなロックに留まらないプログレッシブ・メタルの深みを感じさせる仕上がりだ。
ヘヴィネスの攻撃性とメロディアスな静寂を極限まで洗練させた本トラックは、現代メタルシーンの頂点に立つ彼らの卓越したソングライティング能力を改めて確信させてくれる傑作と言える。
























