カントリーの名曲「Jolene」をヘヴィメタルへ大胆カバー!
アメリカのモダン・ヘヴィメタル/オルタナティヴ・メタルバンド Bad Wolves(バッド・ウルヴス)が、名曲のカヴァー「Jolene」のアートトラックをBetter Noise MusicよりYouTubeで公開した。原曲の持つ哀愁と彼ら特有の重圧なメタルサウンドが融合した話題作だ。
今作は、ドリー・パートンが1973年に発表したカントリー・ミュージックの不朽の名曲「Jolene」を現代的なヘヴィサウンドへと再構築した1曲である。原曲への深い敬意を感じさせつつも、彼らの強烈な個性が存分に活かされたアグレッシブな仕上がりとなっている。
▶"💡Bad Wolvesといえば、クランベリーズの名曲「Zombie」のカバーで世界的な大ヒットを記録したことでも知られている。ジャンルの壁を越えて名曲に新たな生命を吹き込む彼らのカバーワークは、今回の「Jolene」でも遺憾なく発揮されている。"
▼ Bad Wolves – Jolene (Official Art Track)
▼ Jolene – Amazon Music
▼ 今回リリースされた「Jolene」カバー!!
切ない懇願と情熱を描く世界観と、重圧なメタルアレンジの凄み
原曲の「Jolene」で描かれているのは、自分の大切な人を奪わないでほしいと願う女性の切実で悲痛な感情だ。言葉の原文掲載は避けるが、今回Bad Wolvesが提示したのは、その切ない懇願をただ悲しむだけでなく、激しい感情の爆発として解釈した非常にエモーショナルな世界観である。
重厚なディストーションギターとダウンチューニングされたベースラインが、原曲の持つ焦燥感や嫉妬心をより直感的に増幅させている。ボーカルのエモーショナルな歌唱から突如として放たれる激しいシャウトへの展開は、聴き手の胸を強く締め付ける迫力がある。
カントリーという異なるジャンルの名曲でありながら、彼らの手にかかることで全く違和感のない極上のオルタナティヴ・メタルへと昇華されている。原曲を知っている人もそうでない人も、一瞬で引き込まれる圧倒的なドラマ性がこの曲には存在する。
ドリー・パートンの慈善事業と、名曲カバーが繋ぐ音楽の絆
原曲者のドリー・パートンといえば、音楽的な偉業だけでなく長年にわたる慈善活動でも世界的に知られている。特に彼女が設立した「Imagination Library」は、未就学児の子どもたちに毎月無償で本を贈り続け、累計配布数が数億冊を超えるという世界的にも規模の大きな支援事業だ。
Bad Wolves自身も過去に「Zombie」の収益を遺族へ寄付するなど、音楽を通じた社会還元や敬意を大切にしてきたバンドである。子どもたちの未来を本で照らし続けるドリー・パートンの名曲に彼らが光を当てることは、ジャンルを超えたリスペクトと強い絆を感じさせてくれる。
音楽が持つ「人を支え、繋ぐ力」を大切にする者同士だからこそ、このカバーには単なる話題づくり以上の温かさとリスペクトが宿っている。こうした背景を知って聴くと、重厚なメタルサウンドの裏にある情熱が一層味わい深く感じられるはずだ。
名曲「Zombie」の系譜と、アグレッシブに進化し続けるバンドの凄み
彼らの歴史を語る上で欠かせないのが、2018年に発表され世界的な現象となったクランベリーズ「Zombie」のカバーだ。原曲の魅力を最大限に引き出しつつ、自分たちの爆音で現代へ蘇らせる手腕は、今回の「Jolene」でもしっかりと受け継がれている。
レーベル「Better Noise Music」のバックアップのもと、常に妥協のない重厚な音作りを追求し続ける姿勢が素晴らしい。難しく考える必要は一切なく、ただイントロの重いリフが鳴った瞬間に「カッコいい!」と身体で感じられるのが彼らの最大の強みだ。
時代の流行にとらわれず、自分たちの信じる重厚なメタルサウンドを鳴らし続ける彼らの挑戦には頭が下がる。ヘッドホンやスピーカーの音量を上げて、低音の振動とともにこの情熱的なカバートラックをじっくりと味わってほしい。
























