【ゲーム『CONTROL Resonant』OP曲】チェロ・メタルの先駆者Apocalypticaが解き放つシネマティックな暗黒美
クラシック楽器であるチェロを過激に歪ませ、Metallicaのカヴァーで世界中に絶大な衝撃を与えて以来、通算30年以上にわたりヘヴィ・ミュージックシーンの頂点に君臨し続けるフィンランド発のチェロ・メタル重鎮、Apocalyptica(🔎公式YouTube)。クラシックの高度な技法とメタルの破壊的エネルギーを融合させた唯一無二のスタイルで600万枚以上のセールスを誇る彼らが、ノルウェーのオルタナティヴ・フォークアクトKalandraのボーカルKatrine Stenbekkをゲストに迎えた至高のニュートラック「Upperhand」の公式ミュージックビデオを全世界に向けて公開した。
本作は、Remedy Entertainmentが手掛け世界的大ヒットを記録したアクションRPGの待望の続編『CONTROL Resonant』のオープニング主題歌(オープニングシーケンス曲)として書き下ろされた注目のナンバーだ。当初はゲームのオープニング用インストゥルメンタル曲として制作がスタートしたものの、創設者Eicca Toppinen(Cello)がゲームの世界観と主人公の精神的葛藤に触発され、KalandraのKatrineによる神秘的な歌声をフィーチャーしたフルヴォーカル・トラックへと劇的な拡張を果たした経緯を持つ。名手による洗練されたシネマティックな映像美と、ゲーム本編の不穏かつ不可思議(パラナチュラル)な空気感が密接にリンクした本MVは、世界中のメタルファンおよびゲームフリークから絶大な熱視線を集めている。
▶"💡未知なる超常現象の渦中へと投げ込まれ、理不尽な抑圧や目に見えない恐怖に直面する人間の精神的揺らぎと、その中で生き残るために主導権(Upperhand)を握ろうとする悲壮な覚悟がテーマの根幹に据えられている。暗闇の奥底で囁くようなKalandraの美声と重厚なチェロの低音が交錯し、恐怖と発見の間で引き裂かれる内面の葛藤を見事に浮き彫りにする。異次元の怪異と戦う過酷な運命を受け入れ、己の限界を超えて立ち向かう不屈の精神性が刻まれた、極めてシネマティックで高密度なゴシック・アンセムである。"
▼ Apocalyptica feat. Kalandra – Upperhand (Official Video)
▼ Upperhand (from CONTROL Resonant) – Amazon Music
▼ 今回MVの公開された「Upperhand (from CONTROL Resonant)」!!
【弦楽ヘヴィネスの真髄】重厚なチェロのリフレインと北欧フォークの旋律が織りなす圧倒的音響空間
「Upperhand」の音響設計において最も鮮烈なインパクトを放つのは、Apocalypticaの代名詞である歪んだチェロの重厚な低音域と、ゲストヴォーカルKatrine Stenbekk(Kalandra)が放つ空霊で儚くも力強いハイトーンが描く美しきコントラストだ。曲の冒頭では静謐なチェロのピチカートと不穏なアンビエントノイズが怪しげな空気感を醸し出し、そこから雪崩れ込むサビ(コーラス)パートにおいて、壁のようにそびえ立つチェロの重厚な音圧が一気に解放される。オーケストラルな壮大さとメタル・アンサンブルのへヴィネスが静かに激突するダイナミックな緩急のコントロールは、長年第一線で活躍してきた彼らにしか成し得ない匠の技だ。
ヴォーカルを務めるKatrineのパフォーマンスは正に白眉であり、北欧フォークの情緒を感じさせる透明感あふれるメロディラインから、楽曲の感情のピークに合わせて力強く伸びるヴォイスへと変化し、聴く者の深層心理へダイレクトに訴えかける。『CONTROL Resonant』の持つダークかつ謎めいた世界観と見事にシンクロしたその歌声は、歪んだチェロのアタック音と完璧に溶け合い、唯一無二のストーリー性を構築している。さらに背後でタイトに拍を刻むドラムセクションがアンサンブルに強固な推進力を与えており、インストゥルメンタルの枠を超えたロック・トラックとしてのダイナミズムを著しく高めている。
中盤から終盤にかけて展開されるチェロ・ソロとアグレッシブなリフの猛威は、本作のハイライトと言えるだろう。クラシック音楽の伝統に裏打ちされた高度な弓使いと、歪みきったエフェクト処理によって生み出される重低音の唸りは、ライブハウスのフロアや巨大フェスのステージを一瞬で狂乱と感動の渦へと巻き込むほどのエネルギーを秘めている。最新のプロダクション技術によって各パートの音の分離感が見事に保たれており、チェロという楽器が持つ繊細な胴鳴りや擦弦音の生々しさまで克明に捉えたこのクリアな音響空間は、彼らの音楽的実験が新たな次元へ達したことを高らかに証明している。
【シネマティックの極致】闇と光が錯綜する映像演出が描く『CONTROL』の深層世界
解禁された公式ミュージックビデオでは、過剰な装飾を排したダークでインダストリアルな空間の中で、メンバーたちが繰り広げる気迫に満ちたパフォーマンスと、幻想的なライティングの交錯がシネマティックに展開される。影の中から浮き上がるチェロの美しい木目と、ストロボ光の中で頭を振り乱して弓を振るう演奏陣の躍動的な姿は、アクションRPG『CONTROL Resonant』が内包する緊迫感と異次元の恐怖を視覚的にも完璧に再現している。
映像制作を手掛けたディレクター陣は、光と影の強いコントラスト(キアロスクーロ)を巧みに駆使し、VocalのKatrineが見せる憂いを帯びた表情と、Apocalypticaのフロントマンたちが魅せる孤高の佇まいを1フレームずつ丹念に捉え切っている。異次元の怪異や精神の不協和音を想起させるノイズエフェクトやモノクロームのグラデーションが絶妙なタイミングで差し込まれ、観る者の視覚と聴覚を同時に捉えて離さない素晴らしい映像作品に仕上がっている。
物語のクライマックスにかけて、光の明滅とチェロの重圧なグルーヴが最高潮へと達し、静寂の中に美しく余韻を残して幕を閉じる構成は息を呑むほどの美しさだ。ゲーム音楽としての機能性と、単体のメタル・アンセムとしての完成度の双方が完璧なバランスで合致した「Upperhand」。ゲーム『CONTROL Resonant』のオープニングを華々しく飾ると同時に、チェロ・メタルの絶対的王者としての揺るぎない存在感を示したApocalypticaのこの新たな名曲は、世界中のラウド・ファンとゲーマーの胸に深く刻み込まれていくに違いない。























