「Salt The Wound」先行リリース&MV公開
6/20にニューアルバム「Where Only The Truth Is Spoken」をリリースするMALEVOLENCEだが、同アルバムに収録される「Salt The Wound」が先行配信リリースされ、MVも公開された。同アルバムからは、すでに「If It’s All The Same To You」も3月に先行リリースされている。
▼ MALEVOLENCE – Salt The Wound (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
▼ Where Only The Truth Is Spoken – Spotify
ちゃんと後半まで聴こう
イギリス サウスヨークシャー出身のメタルコアバンドMALEVOLENCEが6/20にリリースするアルバム「Where Only The Truth Is Spoken」から、「Salt The Wound」が先行配信リリースとなった。活動歴で言うと約15年になる彼らだが、スタジオアルバムでは2022年リリースの「Malicious Intent」から約3年ぶり、通算4作目と少し少なめではある。管理人は新参ファンなので詳しくないのだが、現在はNuclear Blast Records所属だが、自身のレーベルを立ち上げたこともあるようなので、その辺りの苦労もあったのかもしれない。
今回リリースされた「Salt The Wound」だが、(悪い意味ではないのだが)一昔前のハードロック風のアルペジオで静かに始まる。テンポもかなりゆっくりだ。サビは完璧にメタルコアではあるが、正直こういったジャンルが好きな人にとっては少し退屈に感じるかもしれない。まあアルバムの中の一曲として聴く分には全然ありなのだが、この一曲(の冒頭)だけいきなり聴かされたら、管理人も記事を書くところまで進んだかどうかわからない。
…というのは完全にフリで、本番は楽曲の中盤以降である。具体的には2:20以降である。たぶん一番わかりやすいのが、往年のUnearthの楽曲のような展開になっているのだ。曲の途中で”転調”という言葉を使うのが正しいかどうかはわからないのだが、一気に雰囲気が変わり、かつ盛り上がる展開になっている。そこまで聴かずにブラウザを閉じてしまっては非常にもったいない。リスナーはそこまで焦らされて焦らされて、思わずキタッと叫びたくなるような楽曲である。
そもそもボーカリストのAlex Taylorの声や歌い方がUnearthに似ているし、同じNuclear Blast Records所属なので何らか通じる所もあるのだろう。MALEVOLENCEのようなど真ん中のメタルコアはアメリカが中心で、イギリスのバンドは珍しい(と思っている)。かつ、まだ比較的若い方のバンドなので、直近リリースされる「Where Only The Truth Is Spoken」もだし、今後の活動も楽しみである。